筒が岳(1296m) 周回登山
2013年(平成25年) 7月24日(水) 快晴 (文字サイズは「中」が最適)
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(アクセス) 自宅(発6:10)→箱石峠・県道265号→広域農道→高森東中学校・県道212号
→津留・県道8号→林道路肩駐車地(着7:00)
(行程) 林道路肩駐車地(発7:05)→林道出合(着8:30)→砂防ダム・林道広場(着8:35)
・・・(登山口が探し当らないため林道を少し、引き返す。駐車地から約2時間程、道探し)
林道沿いの枝尾根に取付く(発9:15)→尾根に上がる・「国調多角」の杭埋設あり
(着9:30)→筒が岳岩峰の基部(着10:30)→筒が岳岩壁にかかる梯子
(着10:45~筒が岳頂上~発11:30)→林道終点突端の道標のある登山口
(着11:55)→林道途中にて昼食(着12:15~発13:05)→駐車地(着13:40)
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〇昨年より15日 (平年より11日) 早い、梅雨明け(7月8日)で庭仕事するには「得」をした
ような気分で草取りに専念している連日、その疲れで少々腰痛気味である。
その対処には、山に登ることが私の治療方法である。(苦笑)
そんな思いの折りに、徹爺さんからの誘いで「筒が岳」に登ることとなった。
私にとって筒が岳は初めての山であるが、この山域には昭和40年頃に山麓に存在する
「神原牧場」界隈に10数回通った思い出がある。
(先輩たちの連れでシャクナゲの山取りに夢中になっていた時代)
その時には筒が岳の存在を知ることは無かった・・・・。
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▼熱い日射しを避けるため早朝に自宅を出発して、早めの下山計画でスタ-ト。
県道8号線の津留集落(高森町)を過ぎて五か所集落(高千穂町)に入ると直ぐに道路
左側に筒が岳への案内板が立っていた。
道標に従い、杉林の林道に入り10分位走るとY字路の分岐に差し掛かる。
杉の木に捲いてあるピンクのテ-プを見て、一旦は右に進入したがこのテ-プは
地籍調査のテ-プと思われたので直ぐに引き返し、
Y字路の左の道を選び、2分位走ると進入禁止の鎖が張られ行き止まりとなる。
鎖の手前は、右奥に在る砂防ダムから下る涸れ沢となりその空地に駐車してスタ-トした。
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[県境の津留集落を通り抜けて高千穂町に
入ると直ぐに道左側に筒が岳への道標あり: [林道Y字路分岐を左側に進入し、路肩に駐車して出発
高千穂側から津留方面を視る・帰路にて撮影] :後で判ったのは、分岐を右に行くのが正解であった]
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▼鎖を跨いで、道なりに進むが直ぐに道は消え、作業道らしき踏み跡を探しながら歩く。
小尾根の尾根腹から涸れ谷に下り、左岸沿いを辿る。
再び右岸に上がり尾根腹を右往左往して藪コギするが、それらしいル-トは見当たらず、
筒が岳の特異な岩峰の影さえも窺えない。
これ以上の探索はあきらめかけようと しようとする時、
徹爺さんが対岸の尾根上に走る断層を見つけられて
「あれは林道かもしれない・・・」との判断で三たび、
V字谷を跨いで対岸の尾根に這い上がる。
そこには、車も悠々と走る道幅の立派な道が走っていた。
出発から1時間20分、歩いたル-トを振り返り眺め、
林道Y字路での分岐を間違えたことが分かった次第であった。
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[V字谷沿いの道なき道を辿ったル-トを振り返る] [本来のル-トである林道に登り上げた]
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▼一息入れて、林道を北上して5分も歩くと視界は広がり行く手、眼下には、かって登った
越敷岳(←クリック) 、
西には根子岳の遠望、そしてカ-ブを曲がると砂防ダム前の広場に至った。
堰堤の上に、円筒形の岩峰がやっと確認され、今までのル-ト探しの疲れは飛び去り、
登高意欲がみなぎった。
▼筒が岳は、眼前に見えるがそれらしき登山口は見当たらない・・・・。
歩いて来た林道を引き返し、林道沿いを20分位往復して登山口を探すが
道標らしきものは見当たらない・・・。
「どこかに、踏み跡はないか・・・」と探し歩く。
枝尾根を「切り通し」て走っている林道の法面に生える赤松の根元に、
深い踏み跡があるのを見つ け出し、
筒が岳との距離そして尾根筋が伸びている方向と位置から判断して、
この尾根を辿ることとした。
踏み跡は段々と薄くなり、ブッシュ化気味であるが尾根上には
登路と思われる道筋が伸びている。
取り付き地点から15分位で尾根のピ-クにさしかかり杉の植林帯から雑木林に変わり
道筋もハッキリと見えてきた。
地籍調査の杭と思われる「国調多角」と表示された赤い四角柱の埋設を足元に見て、
小ピ-く を過ぎると左下の谷側に、先ほど折り返した地点で見た砂防ダムが
確認され、現在地の位置関係を確認出来て一安心した。
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[林道終点の砂防ダム広場から望む筒が岳][砂防ダム広場から折り返して5分位の所の林道沿いの枝尾根に取付く]
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▼それから登路は尾根上を離れ、左側(谷側)の尾根腹をトラバ-ス気味に平坦移動して
その後、シャクナゲが点在する尾根腹を駆け上がり尾根上に出る。
途中の登路からは、岩峰基部が崩壊している筒が岳を確認出来て、ル-トが間違って
いないことを確信した。
尾根の稜線に上がると展望台があり、そこから望む筒が岳山頂岩峰の突出した山容と
岩壁を形成する柱状節理の岩体を心行くまで堪能し、その特異さは見応えがあった。
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[登路から望む筒が岳] [登路沿いにある展望台から望む筒が岳]
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▼展望台から緩やかな鞍部に下り5分位で岩峰基部に突き当たる。
桧林の中に踏み跡は左右にあるが左方向は崩壊地に進むので、
柱状節理の岩壁のの周囲を反時計回りで緩やかに登って行く。
岩峰の岩壁に立てかかる二段梯子は見えているが藪に遮られ入口が分からない・・・・。
見当を付けて藪に踏み入ると直ぐに北側(右)から伸び上がって来ている尾根と出合う。
尾根上には明確な登路があり、左正面には二段梯子が悠然と構えていた。
尾根に取り付いてから此処までの所要時間1時間30分。
梯子の前で一息入れた後、梯子を駆け上がり岩頭を踏み3分で草付の山頂に至った。
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[筒ガ岳岩峰の基部を反時計回りで進む] [二段梯子を上り頂上へ]
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▼東に祖母山さんを仰ぎ、 西には海原の如く遠く広がる清和・草壁・波野・瀬の本の
高原台地、その奥に根子岳や南阿蘇外輪山、
南の眼下に五カ所高原、
北の眼下には、越敷岳その遠景には九重連山、
今日はあいにくと薄雲がかかり透明感は薄かったが360度の眺望は圧巻であり、
空気が澄み渡 る時季に再チャレンジしたい心地であった。
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[狭い筒ガ岳頂上の全景]
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[頂上より根子岳方面を望む] [越敷岳と左側のムレ(群山)・奥の遠景は九重連邦峰]
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[眼下の林道と林道終点広場の砂防ダム] [復路にて撮影]
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▼下山路は往路のル-トを選ばず、二段梯子の前から北西に下る尾根筋を歩くこととした。
登路は明確な踏み跡があり迷うことなく安定した登山道を下る。
鹿避けネットを3回通り抜けて、涸れ沢を渉ると林道と出合う。
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[林道終点側に下りる登路] [丘虎の尾(オカトラノオ)]
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▼林道法面の岩崖に「筒が岳登山口」と記された木片が置かれていた。
(建ててあった木柱は朽ち果てたのであろう)
ここで初めて、林道終点の正規の登山口がここに在ることを知ることとなった。
二段橋子から所要時間30分の下山路であった。
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[下山路にて、筒ガ岳を振り返る] [置いてある登山口の道標]
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▼登山口から林道を7~8分下ると砂防ダム前の広場に着き、更に林道を下り
途中の木陰で昼食
した後、通常のアプロ-チとなる林道(車道)を歩いて駐車場に至った。
正規の登山口(林道終点側)から40分の林道歩きであったが、
本来は林道終点手前の砂防ダムまで車両乗り入れ可能である。
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[林道終点突端付近から砂防ダムと往路(赤線)で歩いた尾根を望む] [根子岳を望む]
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[昼食後、林道を下って駐車地へ向かう]
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[円筒状に突出する筒が岳を林道から望む] [左画像のズ-ム撮影]
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[県道8号線に出る直前の林道から望む筒ガ岳] [左画像のズ-ム撮影]
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(考察) 私たちが往路で歩いたル-トは多分、昔のル-トであったのであろうと思われる。
現在は使われていないようである。
正規のル-トよりも変化のある尾根道で展望台もあり正規のル-トよりも
ベタ-と思えた。
(正規のル-トは、歩行時間は短いが、展望は少なく、登りの傾斜が強い)
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(2013/09/02 加筆)
前回の写真と記録をみると林道からの登りは私らが登った道と同じか同じ尾根筋、西側コルからは岩峰北側の巻き道(トラバース)でした。
いかに簡単な山とはいえ山登りは慎重なうえにも慎重に、そして十分な計画を、わかりきった教訓でした。申し訳ありませんでした。
いつまでも山登りをあきらめない 徹爺
私にとっては初めての山でしたので麓から仰いだ円筒状の岩峰には驚きました。
ル-ト探しも徹爺さんのリ-ドで快い探究心を味合いました。
往路のル-トは少しブッシュ化気味でしたが変化のある尾根で「林道終点からの登山口」よりも「結果オーライ」かと思えました。
それから「西側コルからは岩峰北側の巻き道(トラバース)・・・」との事でしたが、岩峰基部の崩壊していた場所の事と推察しました。
林道終点まで車を乗り入れすれば簡単に登れるようですので、機会が有ればもう一度挑戦して、360度眺望の頂上から根子岳を眺めたいと思っています。