刻字|浦波玄龍

書道展、作品について記事を書いてます。

作品紹介「鹿」

2024-08-01 20:44:00 | 書道



金文体で鹿と読みます。

頭部から生えた角、胴体より下の四足が作品から伝わるかと思います。

動物、即ち動く生物を文字として選ぶ際に、上記のような体の特徴が僕にとっては必要なのです。

なので書体は甲骨文字あるいは金文体あたりがベストになります。

甲骨文字は中国の殷の時代、金文体は周の時代に殷の時代の甲骨文字を引き継いで青銅器などの金属に彫った文字で、いずれも古文にあたります。

起源としては状態や形をそのまま象った甲骨文字でありますが、時代が進んでいくと徐々に我々現代人に馴染みの深い形の文字へと変化していきます。

僕は絵を描く感覚、そして書として味わいたく、古文を選んでいたりします。




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