新型コロナも完治して、そろそろ体調も復活してきた感じがしたので、どこかへ出掛けたいなと考えていたのですが、ふとYoutubeを見ていて「国道299完全走破」というものがあるのを知りました。
そこで今回は、この国道299号を走破してきましたので、その事について書いてみます。
国道299号は埼玉県入間市から長野県茅野市まで走る、全長186キロの国道です。このルートは都市部の市街地から秩父山系のど真ん中を通り、信州の山間を抜けているので、国道と言っても様々な姿を見せてくれます。一部は「これって本当に国道なの?」という箇所もあれば、「メルヘンライン」なんで呼称がついている箇所もあったりします。
まあ180キロ前後なら、下道平均30km/hで走行できるので、実走としては6時間程度で走り抜けられると考え、あとは私の体力次第。新型コロナの後の倦怠感もかなり薄れてきたので、試し走りには丁度いいルートだと思いました。
9月7日は自宅を朝6時半に出発。
朝食は東名高速の綾瀬SIC近くにマクドナルドがあるので、そこで食べました。
食べたのは、毎度のメニューで「ベーコンエッグマフィン+ハッシュドポテト+アイスコーヒ」。
私は糖尿病で月に1度通院している身なので、こういったファストフードは良くないと言われていますが、月に1~2回程度であれば許されるでしょう。パンズも糖質、ポテトも糖質です。でも糖質を常に毛嫌いしても人生面白くありません。ちなみに日常生活の食事や、投薬も上手く行っているのか、ここ3カ月ほどはHbA1Cや食後の血糖値も、かなり落ち着いています。そういった意味でも、偶の御褒美です。
軽く朝食を取った後、東名高速から圏央道を利用して入間ICまで向かいました。
マクドナルドを出発したのは7時半を過ぎた頃なのですが、この時間で既に中央道と交わる圏央道の八王子JCTを先頭に11キロの渋滞となっていましたので、入間ICを降りたのは九時前になってしまいました。
入間ICを降りて国道16号を川越方面に少し走ると、国道299号線との交差点に到着です。
ここから国道299号に乗りスタートです。時間は9時過ぎでした。
ここから秩父迄の区間は、埼玉の親戚の家に行く時に良く利用します。今回は長丁場なので、1時間程度で休憩を挟みながら走るつもりなんで、まずは正丸峠を越えた先、道の駅果樹園あしがくぼに向かいます。このルートは高麗川沿いに正丸峠まで緩やかな上り坂を、右に左にワインディングするコースで走ると毎回面白く、これから秋口にかけては良いルートです。ただ近年、西武秩父線の吾野駅周辺で、深夜にローリング族の事故が多発してしまい、吾野駅周辺の一部区間は、21時から翌6時まで地元住民以外は通行止めになっています。
この日、走る車やバイクも速度も50キロ前後でノンビリ走っていました。私も周囲の景色を眺めながら走りましたが、このルートの景色はいつ見ても飽きません。
約50分ほど走ると、道の駅果樹園芦ヶ久保に到着です。
実は先々週、実家の墓参りの際にも車でここに来ましたが、その時は車が止める事が出来ずに、仕方なく休憩は秩父市内のコンビニの駐車場で取りました。この日も天気が良い事もあってか、この時間で車の駐車スペースは既に埋まっていましたが、バイクは隙間があれば止められますので、ここで小休止です。
秩父市内の国道299号線は結構混みあうので、ここは少しショートカットする事にしました。具体的には上の地図で示しますが、橙色の部分を省略し、秩父アミューズメントパークを経由するルートです。トイレと水分補給を済まして道の駅を出発し、秩父アミューズメントパークに向かいました。
アミューズメントパークの展望台からは、武甲山や東秩父の山々。そして秩父市内が一望できます。恐らくここから夜景を見たら綺麗なんでしょうね。本当はこの展望台でも少しユックリしたかったのですが、今回は先が長いので写真だけとって通過です。
国道299号線に戻ると、上野村に抜ける志賀坂峠まではほぼ直線です。(多少、クネクネした部分はありますが)道路も二車線で比較的走りやすい状況なので、少しハイペースで進みます。ただ志賀坂峠の手前の集落に入ると、道幅も狭い道路になります。ちょっとGoogle Mapのストリートビューの写真を拝借します。
道幅としては乗用車がすれ違う時には、少し気を使う様な感じですが、これでも国道299号線です。以前はこんな感じで志賀坂峠まで続いていましたが、今は所々で2車線化の工事が進められているようです。
志賀坂峠までのルートを走っていると、私の後ろにはツアラーバイクが付いてきていました。しかしバイクは煽るでもなく、同じペースで車間を空けて付いてきていました。しかしその後ろには、遠目に「オラオラ」状態の軽自動車がついてきていて、そのツアラーバイクを煽っているのが見えました。恐らくツアラーバイクは志賀坂峠で軽自動車に道を譲ったのか、その軽自動車が私の後ろに近づいてきます。私もパスさせようかと思ったのですが、志賀坂峠から上野村方面への下り坂も、道幅が狭く、結構急な下り坂となっているので、譲る場所がありません。すると途中で上野村方面から大き目の車が登って来たのですれ違いましたが、それ以降、軽自動車は見えなくなったのです。あれは大丈夫だったのでしょうか。
峠道で煽るのは基本的にやめてほしいですね。
峠から下り、神流川沿いの国道462号線と国道299号線が合流しますが、ここで十石峠方面に向かいます。ここからの道路は道幅も広く、舗装もしっかりしていて走りやすく景色も良い道となります。道の駅芦ヶ久保からは1時間半程で道の駅上野に到着です。
距離的には、ここで入間から諏訪までの道程の半分くらいとなります。しかしこの先、十石峠までの峠道を抜けなければならず、国道299号線で一番の難所になります。なんで、時間的にも11時半を過ぎている事から、早めに昼食を取る事にしました。(この先は峠を越えた先まで、飲食できる店はあまり無いので)
以前はここにある「十石蕎麦」を食べましたが、今回は道の駅の食堂で昼食を取りました。
注文したのは、味噌もつ煮込み定食。これで1000円は安いと思いました。味も美味しかったです。
食事休憩で30分ほど道の駅に居ましたが、まだ先があるので出発です。ここから先は、かなりいい道が続きます。またGoogle Mapストリートビューを引用しますが、こんな感じです。
順調に走りを進めて、十石峠の手前で何か標識が出ているのが見えました。そこでバイクを停めて確認してみると。
なんと、9月2日~来年3月31日まで「防災工事」という事で、十石峠は全面通行止めとなっていました。スマホで確認してみると、ここから信州方面に抜けるには、ぶどう峠を使うしかありません。まさかねぇ、、軽井沢越えてなんて事だと大回りする事になってしまいます。
そこでここから少し戻り、ぶどう峠を目指す事にしました。
ぶどう峠は以前に2回ほど走っていますが、けして道路状況も良くありません。でもそこを抜ける以外には無いようです。まさか今更、自宅に帰ってもねぇ。。。
ぶどう峠に向かう途中、御巣鷹の尾根に向かう道路があります。
これは過去に起きた航空機事故、日航123便の墜落事故現場に向かう道路ですが、そこは「ついで」に寄るべき場所ではない気がしています。行くならそれなりの心構えで行かないと、なんだか犠牲者に申し訳ない気がします。一度は行ってみたいと思いますが、それはまた別の機会にしたいと思います。
先ほど、道の駅上野からの道路も走りやすく整備されていると書きましたが、それはこの事故があったからだという話を以前に聞いた事があります。途中には「慰霊の園」という施設もあります。
さて、ぶどう峠までの道は道幅も狭く、道路状況もけっこう荒れています。またまたGoogle Mapストリートビューを引用します。
道路わきには砂利が浮いている場所もあったり、緑色のコケがある場所もあり。アスファルトにも穴が開いていたりします。十石峠も確かに難しいルートですが、個人的にはこのぶどう峠の方が荒れていると思うのです。またブラインドコーナもあるので、慎重にバイクを走らせなければなりません。
道の駅上野を出てから1時間半ほどかかり、ぶどう峠に到着です。
十石峠には、多少休憩できる場所があるのですが、このぶどう峠にはありません。雑草の中に木製らしき傾いた台と長椅子の様なものがありますが、とても座る気にはなれません。なので写真を撮ったらとりあえず峠を下る事にしました。
ぶどう峠から下る事、四十分。小海という市街地まで降りると、清里から佐久まで抜ける国道141号線に出ます。そこから佐久市方面に向かい国道299号線に合流しなければならないのですが、ここで少しバテてしまいましたので、道脇にあるパーキングエリアで少し休憩しました。
ここまで走行距離は240キロ程度です。従来ならば平気だったのですが、八月に新型コロナに罹患してから、倦怠感が抜けない期間も少しあって、体力的には以前から落ちたと感じています。ただここでへばってしまっても、どの道、自宅までは頑張らなければなりません。とりあえず少し休憩を長めにとって先に進みました。
この場所から4キロほど佐久市に向かうと、再度、国道299号線に合流します。そこから八千穂高原、そして茅野へ向かうルートは「メルヘン街道」と呼ばれています。何がメルヘンなのかわかりませんが、そんな名称です。またこのルートでは高原地帯を抜けるのですが、山の上には多少雲が掛かっている場所も見えたりしました。
写真を撮った場所は高度1500メートルとありましたが、少し涼しく感じました。このメルヘン街道も、舗装が一部荒れている場所がありますが、先ほどの、ぶどう峠ほどひどくはありません。八千穂高原の先に「レストハウスふるさと」というのがあったので、そこで少し休憩を取る事にしました。
このレストハウスからは、浅間山から佐久市や小諸市方面が良く見えます。浅間山には雲が掛かっていましたが、どうやら少し雨が降っているのが、雨雲レーダからは確認できました。嬬恋も雨なんですかね。。。
ここで燃料補給ではありませんが、アイスクリームを食しました。ブルーベリーとソフトクリームのハーフです。
人間の体とはげんきんなもので、糖分補給すると疲れも少し取れてきます。国道299号線のもう一つの起点である諏訪まではもうひと頑張りです。
レストハウスを出て20分ほど走ると、メルヘン街道の最高地点である麦草峠に到着します。
ここは高度が2127メートルです。気温は100メートルで1℃下がると言われていますので、ざっくり地表温度からすると20℃下がっていると言う事になります。この日、関東近辺では36℃と言われていましたので、ここら辺は16℃位なんでしょうか。メッシュのジャケットと夏用グローブでは、少し寒く感じました。
ここからはひたすら下り坂で一気に諏訪まで抜けれます。約1時間ほどで国道299号線のもう一方の起点である諏訪に到着しました。
この時、時間は15時54分なので、入間からは7時間ほどかかった感じです。途中、ぶどう峠に迂回をしたり、長めの休憩を取りながら走ったので、実質的な走行時間は6時間前後と言ったところでしょうか。メータでは192キロ走った事になっています。まあ無事に到着できたので、良かったと思いました。
ここからの帰路は、中央自動車道の諏訪ICから入って帰ります。道路情報を見ると、須玉から韮崎までは定例とも言える工事渋滞が発生していますが、それ以外には、談合坂SAの先で事故が起きていて、笹子トンネルから先で渋滞が発生しています。これでは急いで帰っても致し方ないと思い、休憩を取りながらノンビリ帰る事にしました。
談合坂SAには18時半頃に到着しましたが、サービスエリアの出口で渋滞が発生しています。
電光掲示板では、ここから先、小仏峠まで渋滞19キロ。時間は100分と表示されていました。私は必要ならば擦り抜けもしますが、こう暗くなっては擦り抜けもかなり危険です。車のサイドミラーみても、他の車のライトにまぎれてバイクの前照灯も見えずらいでしょう。ここはやはり上野原ICから下道に一旦降りて、そこから大垂水峠を抜け、圏央道の高尾ICから再度高速乗って帰る方が、まだ安全であり時間も短縮できると考えて、そのルートを走る事にしました。
これは以前の記事でも紹介したルートです。( 中央道の渋滞迂回路 - 見て喜びあるくブログ )
結果これが大正解で、上野原ICを出てから1時間かからずに圏央道の高尾ICに入る事が出来ました。
ただ今回は夜の走行になり、上野原ICを下りてから桂川(相模川)の対岸を走り、そこから山道を抜けるのですが、そこら辺には街灯が全く設置されておらず、GIXXERのライトをハイビームにして走行したのですが、急カーブの上り坂では先が真っ暗でまったく見えず、結構怖い場所を走りました。
やっぱ夜の山の森の中の道路は不気味ですよね。。。
この日の帰宅は21時になってしまい、走行距離は471キロ。リハビリにしては、相変わらずの距離ガバな走りになっていました。
次は東京環状線(国道16号)でも、全線走破してみたいですね。