酷暑が続いていましたが、漸く秋に向けて季節が進み始めたのかもしれません。この週末も三連休なのですが、秋雨前線と台風から変わった低気圧の影響で、あまりパッとしない陽気です。
そんな中ですが、先日購入したフルフェイスのヘルメットの装着感を確かめるべく、ちょっとツーリングに行く事にしました。行先は群馬県の榛名山と赤城山周辺です。
しかし最近思う事なんですが、九月に入りこれで3回目のツーリングです。
考えてみれば休みの度に、何処かへ出かけているというのは、これまさに「放蕩旦那」の極みではないのかなと。何しろ毎週バイクに一人に跨って、勝手にどこぞへブラついていますので、お気楽旦那と言われてもしょうがないかもしれません。
でもですね。私もあと三年で還暦を迎える年齢です。
このバイクに乗れるのもあと何年なのか、ふと考えてしまう時があるのです。若い時には自分がやっている事を、人生の中であと何年出来るのかなんでいう事は考えもしなかったのですが、この年齢になると、そんな事を考えてしまう事が増えて来てしまいました。
そこから考えてみると、何やら生き急いでいるのかなと思ってしまう事もあるのです。
でも人生なんて限りがある事ですからね。趣味もそうですが、仕事や家族と共に暮らせる時間も有限な事。だから出来る内に、これ等の出来る事はやっていきたいと考えていたりします。
ちなみに嫁は「家に燻っているより良いのでは?」と言ってくれています。まあ「亭主元気で留守が良い」という事なのかもしれませんね。
さて、この日(9/21)は早朝6時半頃に自宅を出発しました。想定しているコースは、毎度の綾瀬スマートインターチェンジから東名高速に乗り、厚木から圏央道に乗り替え、そこから関越自動車道にのり上里サービスエリアまで行く事にしました。今日どこ回るかは、上里サービスエリアで考えます。
何時もならばマクドナルドで朝食を取るか、東名高速の海老名サービスエリアで朝食を取るのですが、今回は圏央道が中央自動車道と交差する八王子JCTで発生する渋滞を早く抜けようと、とりあえず先を急ぎました。しかし午前7時過ぎでも6キロ程度の渋滞になっていました。考えてみればシルバーウィークの3連休初日ですからね。
それでも普段よりは短時間で渋滞を抜ける事が出来たので、圏央道の狭山PAで朝食を取る事にしました。
この日の朝食は「わらじカツカレー」です。朝食でカツカレーなんて重くないかと言われそうですが、お腹がすいていたので、思わず注文してしまいました。
朝食とってから多少休憩をして、次は上里サービスエリアを目指して出発です。
ここまで2時間ほどフルフェイスのヘルメットを使いましたが、ジェットヘルと違うのはやはりヘルメットで発生する風きり音ですね。ジェットヘルの場合には、シールドを降ろしても、風きり音はかなり発生します。時速100キロを超えると風きり音でインカムで音楽を流していても聞こえなくなりますが、フルフェイスのヘルメットでは、100キロを超えてもしっかりインカムから流れている音楽は聞こえていました。あとジェットヘルに比べて顔にあたる風も少ないので、ストレスがかなり軽減します。
やはりフルフェイスは優れものですね。
ただジェットヘルと違うのは、装着する時と外す時には、ちょっと手間取ってしまいます。ここは私の頭のデカさも関係しているのかもしれません。ただ頭の形はジャストフィットしているからか、特に締め付けによる痛みは起きていません。以前に購入したシステムヘルメットでは、1時間越えると頭の鉢が締め付けられているせいか、西遊記の孫悟空の緊箍児(きんこじ)よろしく耐えられない頭痛に襲われていましたからね。
さて、狭山PAを出発すると、関越自動車道と交差する鶴ヶ島JCTを先頭に渋滞が発生しており、関越自動車道でも更に坂戸西スマートインターチェンジ周辺で渋滞が発生していました。また空模様も雲が低くなり始めており、秩父に近い花園インターチェンジ周辺では小雨がパラついてもいました。
狭山PAから1時間ほど走り、上里パーキングエリアに到着です。
天気が良ければここから赤城山や榛名山も見えるのですが、この日は両方とも雲の中でその姿は見えません。天気予報を確認すると、11時過ぎから上里サービスエリア周辺も小雨が降ると言う予報。雨雲レーダーを確認すると、赤城山では既に雨が降っている様なので、今回は赤城山を回るのは止めて榛名山に向かう事にしました。とりあえず榛名山は雨が降っていない模様でしたので。
榛名山に向かうルートは、関越自動車道をこのまま進み、前橋インターチェンジの先にある駒居PAのスマートインターチェンジから降りるルートがGoogle Map先生から出てきましたので、そのルートで走ります。
昔であれば地図を片手にルートを頭の中に叩き込んで走ったものですが、スマートフォンの普及と共にGoogle Mapも使える様になり、インカムで音声による道案内を聞きながら目的地に向えるので、楽な時代になりましたよね。
途中、榛名山麓にある陸上自衛隊の相馬駐屯地を通過しました。
私はミリタリーオタクでも無いので、細かい事は判りませんが、なにやら年代物のヘリコプターや戦車が展示されていました。この相馬駐屯地の先から高崎東吾妻線という県道を案内されたのですが、ここが細い道で、途中はワインディングになっている上り道でした。基本は森の中の細い道なのですが、高度を上げると所々ガスがかかり、一部では雨も降っていました。しかし榛名山の山頂周辺は雨も降っておらず、遠く吾妻方面には雲間に少し青空も見えていました。
この榛名山の頂上には榛名湖という火山湖があり、この場所に来たのは三度目です。
一度目は二十歳の頃。夏休みに友人2人と3人で軽自動車にテントや寝袋を乗せ、2泊3日の行き当たりばったりの旅行に出た時です。早朝で日の出前にこの場所に立ち寄ったのですが、朝焼けの中の湖畔の景色は印象的でした。そして二度目は長女が3歳の頃、昨年亡くなった母親を乗せて家族でここに来ました。いまから十数年前ですが、当時は観光客もそこそこ多くいて、何か馬車に乗って湖畔を巡った事が記憶にあります。
湖畔周辺の景色は、その当時とそれほど変わっていない感じですが、この日は曇天もあってか人はまばらです。
ここで11時半を過ぎていたので、駐車場の隣にあった榛名湖レストハウスで昼食を取る事にしました。
この日食べたのは、わかさぎフライ定食です。久しぶりにわかさぎのフライを食べましたが、美味しいですね。今度はわかさぎ釣りでもしてみようかなと。
昼食取って後、湖畔で少しノンビリしていました。気温は23℃で居心地が良かったので、景色を見ながらまったりした時間を過ごしていました。
周囲の景色を見ると、いよいよガスが山頂付近まで上って来た様なので、吾妻方面に下山する事にしました。この日は、もし日帰り温泉があったら入ろうと着替えを持ってきていましたが、Google Mapで調べてみると、道の駅あがつま峡に日帰り温泉がある様なのでそこに向かいます。実はこの榛名湖畔にも日帰り温泉があったのですが、雨が降り出したら嫌だなという事もあって、とりあえず山を下りる事にしました。
榛名湖畔から道の駅までは40分ほどの距離です。榛名湖に到着した時には、一部雲間から青空も見えていたのですが、吾妻まで下った時には、空は雲ばかりでした。
道の駅に到着したのは12時半を過ぎていました。ここに「天狗の湯」という日帰り温泉施設があります。
入ると先客が3人ほどで、この日は少なかったんでしょうか。それほど大きくない浴場と、露天風呂がありました。頭を洗い、汗を流してから風呂に入り。30分ほどでしょうか、湯舟につかりつしながらゆっくりしました。
この「天狗の湯」には休憩室もあり、風呂から上がった後、そこで30分ほどゴロゴロして過ごしました。
ついでに糖尿病の医者から「砂糖の塊だ」と、固く禁じられているジュースを飲みました。疲れている時には、甘いものが美味しいんですよね。
結局、この温泉で1時間ほど休憩してから、家に向ってバイクを走らせる事にしました。
駐車場で出発の準備をしていると、CUB110に乗った人が来て「どちらから来たの?」と話しかけられました。聞くと地元の人らしく、この日はCUB110の修理が終わって、取に行った帰り道との事でした。「CUBは高いですよね~」と聞くと「そう、えれぇ高いのよ」と嬉しそうな顔で答えるのです。よっぽどバイクが好きな人なんでしょうね。
ちょこっと四方山話をしてから別れ、私は一路、ここから下道で来るときに降りた関越自動車道の駒居スマートインターチェンジに向かいました。このルートは榛名山を迂回するコースとなっていたので、駒居まで1時間半ほどかかるルートでした。でも温泉でのんびりと過ごしたせいか、それほど疲れを感じないで走れます。
この日、自宅に到着したのは18時過ぎで、走行距離は375キロほどでした。気分転換にはまあまあのツーリングでした。
フルフェイスヘルメットの装着感ですが、帰宅するまで一度も頭痛には襲われずに来れましたので、サイトとしてはフィットはしているのでしょう。ただ私は耳も少し他の人より大きく(頭だけではなかったんです)、耳たぶがヘルメット内の緩衝材に締め付けられたせいか、耳タブの痛さが少しありました。こればかりは被り続けていく中で、馴染むのを待つしかありませんよね。