間もなく11月になりますが、どうも天気がぱっとしませんね。一昨年前はこの時期になると結構冷え込み始めていた気がしますが、最近は未だに生ぬるい陽気が続いています。
先日、ナックルガードを装着し、2りんかんで冬用のジャケットを購入しましたので、10/26に試し走りをしようと思いました。しかしながらいまいち晩秋という気配に掛けている感じです。
この日の行き先は群馬県の赤城山です。
以前に榛名山に行った時、赤城山も行こうと思っていましたが天候も悪く断念した場所で、私は今まで一度も赤城山へ行った事がありません。晩秋の赤城山であれば、多少、冬装備のインプレ含めた走りが出来るのではないかと思ったのです。
朝は6時30分に出発。家族がまだ寝ている中をコソコソ出発しました。
いつも通り東名高速から圏央道を使うと、この時間でも八王子JCTの渋滞が始まっていると思ったので、今回はあきる野ICまで下道を使う事にしました。この時間であれば下道を使っても1時間半であきる野ICには到着するはずです。渋滞で絡まれる時間を考慮したら、少しでも高速道路の料金を減らせると考えました。
朝の国道16号は結構空いていたので、八王子を抜けてあきる野ICまでは順当に進みました。
8時過ぎにはあきる野ICから圏央道に入り、狭山PAで小休止しました。狭山PAはこの時間でも結構混雑していたので、直ぐに出発し、次は関越自動車道の上里SAを目指しました。
圏央道と関越自動車道が交わる鶴ヶ島JCTを先頭に4キロほど渋滞。関越自動車道では坂戸西スマートICを先頭に若干の渋滞がありましたが、上里SAまではほぼオンタイムで到着です。
神奈川から東京都内あたりはどんよりとした曇りでしたが、上里SAでは薄日が見えてきました。しかし本来、本庄児玉ICあたりから天気が良ければ赤城山も見えるのですが、この日は雲の中で見えません。ウェザーニュースの雨雲レーダを確認すると、赤城山で雨は降っていない様なのでおそらく問題はないと思いました。
上里SAを10時前に出発して、次は沼田ICまで向かいます。
上里SAから高崎、そして前橋や渋川伊香保を抜けていきますが、ここでは赤城山を大きく迂回するルートで関越自動車道は進みます。赤城高原SA周辺では薄曇りの中で遠くに谷川岳も見えましたので、恐らく赤城山は大丈夫なんでしょう。山頂周辺はガスに囲まれて見えません。
約1時間ほど走り、沼田ICに到着しました。
沼田ICでは多くの車やバイクが関越自動車道を降りる為、出口で若干渋滞していました。
インターチェンジ脇にファミリーマートがあったので、そこから見ると赤城山山頂は相変わらず雲の中でした。ここで少しだけ燃料補給のためファミチキを購入して小休止。
この沼田ICは高地にありますが、ここまで私は夏用のメッシュグローブで走ってきました。しかしナックルガードというのはやはり効果があるものなんですが、手に寒さをあまり感じないでここまで走れました。一応この日は冬用のグローブも持ってきていますが、まだ夏用グローブで行けそうです。
また服装も薄手の襟付き長袖シャツの上にジャケットを着ていますが、寒さは全くありません。冬用のジャケットもしっかりと機能していましたね。
沼田ICから降りて最初に薗原ダムに向かいました。晩秋では紅葉も綺麗だとクチコミにはありましたが、まだそれほど冷え込んでいないので紅葉はあまり期待していません。ダムまではICから30分程の距離です。
11時40分頃に薗原ダムに到着しました。ほぼ想像通り山の木々はまだ色ついていません。もう少し待てば色づくのでしょうか。
ここは利根川水系にあたるそうですが、ダムの水位はめちゃくちゃ下がっていました。
貯水量は半分くらいなんですかね。私の地元、神奈川の宮ケ瀬ダムはもう少し貯水量があったと思います。
景色的にもあまり見どころが無いので、赤城山の赤城神社へ向かいます。Google Mapで検索すると30分ほどの距離でした。
赤城神社までは県道251号線を走ります。この県道はワィンディングルートで、道路わきには結構な量の落ち葉がありました。下手に落ち葉に乗るとスリップしてしまうので、なるべく車線の真ん中をキープして走ります。交通量はそれほど多くありませんが、偶にスポーツタイプの車が山頂方面から、結構なスピードでタイヤを鳴らしながらコーナーに入ってきますが、これは恐怖ですね。奥多摩道路でもそうですが、バイクで峠道を攻める人達は批難されていますが、車にも大概そんな人がいますので、そういう人達をもっと取り上げても良いのではないでしょうか。
この県道で高度はグングンあがりますが、1000メートルを超えても夏用のグローブでも寒さはあまり感じません。ナックルガードでそこそこ手の甲にあたる風が防がれている効果というのは大きいですね。
12時30過ぎに赤城山神社に到着しました。
赤城山の標高は1828メートルなので、ここでも標高は1500メートルはあるのでしょうか。さすがに駐車場あたりにくると夏用グローブでも冷えてきましたので、ここで冬用グローブを取り出しました。
赤城山には大沼というカルデラ湖がありますが、そこから赤城山方面を見るとこんな感じです。ここ周辺では木々も色づき始めていました。
赤城神社は平安時代には存在していたそうで、山岳信仰として古くからあったようです。この日は陽気のせいか観光客もそれほどいませんでしたが、何より外国人観光客が少ないですね。先日行った石廊崎とか、あと富士浅間神社では外国人も多く、特に中国語がうるさい位に聞こえましたが、ここは全く静かな場所でした。
赤い社殿に紅葉の色が映えて、とても綺麗です。
さて、もう昼を過ぎてお腹も空いたので、大沼周辺で昼食を食べる事にしました。ここも以前は店も多かったのかと思いますが、今では飲食できる店も限られていて満席の店舗がほとんどでしたが、何とか一軒入る事が出来ました。
頂いたのは「カレーおっ切り込み」です。幅広の太麺が山菜と煮込まれていて、そこに天ぷらが載せてあります。横にある蓮華には辛さ調整の調味料が入っていて、辛さが足りない場合には付け足して下さいとの事でしたが、当然、私は全部入れて食べました。
さて、赤城山と言えば「国定忠治」ですね。「赤城の山も今宵を限り」は歌舞伎の決め台詞でとても有名です。
国定忠治は江戸時代の侠客で、天保の大飢饉では家財を売り払い住民に施したとされる人物で、貧民に施しをしていた情に厚い人物だったそうで、幕府役人の不正を摘発したとも言われています。しかしそもそも侠客で、切った張ったの事を行っていたので後程幕府に捕縛され、磔の刑にされました。
この国定忠治の碑が近くにあるとの事なので、行ってみました。
昔の悪人は、清水の次郎長もそうですが、もっとさかのぼれば石川五右衛門など、義理や人情にあつかった逸話がありますよね。では昨今の悪人はというとどうなんでしょうかね。まあ昔の「悪党」とは「権威権力に刃向かう人」を指したそうで、かの楠木正成も「悪党」と呼ばれていました。だから昔の「悪人」というのも今とは違うんでしょうね。
ここで赤城山を下りますが、次に向かうのは赤城山麓にある「おばけ坂」です。
おばけ坂は以前にもテレビで紹介された場所で、要は登坂なのにボールが坂の上に向って転がっていく場所と言われています。赤城神社からは40分ほど走った場所にあります。
赤城山を県道4号線で下るのですが、4号線から途中、脇道に入り牧草地というか畑というか、その奥まった場所にこの「おばけ坂」はありました。ここまで来る物好きはそうそういないので、この日も私一人でした。
写真を見てもらえば判りますが、この坂道は登坂に見えますし、バイクでニュートラルにすると坂道をスルスルと「登っている」と感じます。しかし五感を研ぎ澄ますと、写真でも上り坂に見えますが、実はこれ下り坂なんですよね。要は周囲の風景などから起きる「錯覚」という訳です。
なかなか興味深い場所なんですが、実はここ、多少不気味な場所にあります。
おばけ坂のこの道は行き止まりなんですが、そこには「散骨場」の入り口があります。つまり上の写真の右側奥には樹木葬の散骨場所があります。
また行き止まりの道の奥に、一軒の廃屋がありますが、そこは以前にテレビかYouTubeでも紹介された曰く付き物件なんですね。私は以前にその番組を見た記憶がありますが、謎の物音とか視線とか、何か様々な現象が起きていました。
ここは深夜には来たくないですね。街灯なんかも全くありませんから、夜になったら真っ暗です。
さて、ここで時間も14時30分を過ぎてしまいました。予定ではもう少し下った麓で日帰り温泉に入るつもりでしたが、ちょっと時間も過ぎてしまったので帰路に着く事にしました。
帰路のルートは関越自動車道の前橋ICから入って戻るつもりで、Google Mapで経路検索をかけて出発しました。しかし案内通りに走ると何かルートがおかしくて、国道17号バイパスを新潟方面に向けて案内されてしまっています。到着したのは前橋の先の渋川伊香保ICでした。調べてみるとGoogle Mapで「前橋IC」を設定したつもりが料金所より若干、関越自動車道側に依っていたので、Google Mapは律儀にも、その隣の渋川伊香保ICから関越自動車道に入り、前橋ICで下りるコースを検索していたんですね。。。失敗しました。
関越自動車道に入ったのは16時前だったのですが、既に「坂戸西~嵐山小山IC」の渋滞が始まってしまいました。この時期になると日が沈む時間も早くなっているので、嵐山あたりではとっぷりと日が暮れてしまいます。そんな中、渋滞を走り抜け、圏央道の狭山PAに着いた時には17時30分を過ぎていました。
ここで少し疲れてきたので、フレンチトーストと生クリームのカット詰めとコーヒーミルクで小休止しました。糖尿病にはご法度の組み合わせですが、疲れを取るのには糖分補給が一番良いんですよね。
狭山PAで多少ゆっくりしてから出発し、次の休憩場所は厚木PAです。そこまでは特に渋滞する事なく、40分ほどで到着しました。
この日、自宅に帰着したのは19時30分過ぎで、走行距離は430キロほどでした。
今回はナックルガードを付けましたが、個人的には効果ありだと思いました。いつもであれば高速道路を走っていると、偶に礫の様なものがグローブにぶつかってくるのですが、そういった事もなく、また汎用のナックルガードで大き目のものを付けたので、手の甲から腕にあたる風もかなり軽減されいました。これは手の防寒もそうですが、長距離走行になると疲労の軽減にも若干の効果があるのかもしれません。
GIXXER150ですが、大き目のフロントスクリーンも付け、そこにナックルガードも付けてみると、何かネイキッドバイクというよりもアドベンチャーツアラーもどきにも見える様に思えます。実際に高速道路を走ってみると、お腹から胸、また腕にあたる風もかなり軽減されているので、長距離乗っても疲れが少ないのかもしれません。圏央道では偶に400のネイキッドを追い越して走る時もあります。
正面からくる風は、何気にライダーの体力を消耗しますからね。
あと冬用ジャケットも効果抜群でしたので、これから冬本番になっても効果は期待できそうです。昨年までは厚手のジャンバーを着ていましたが、やはりバイクで走ると風なんかはジャンバー生地を突き通してきますからね。またジェットヘルよりもフルフェイスの方が、風切り音とかもかなり軽減されるので、そこでも疲労が軽減されます。
さて、次はどこへ行きますかね~。