検査も終わり、入院の前々日にPCR検査も受けて陰性を確認。いよいよ手術の為に入院する事となりました。
12/25(日)の午前10時に病院へ行き、指定された病棟へ行きました。この時期なので、家族の付き添いはディルームまでで、病室は同伴禁止となっています。手術は翌日の朝9:30と言われていましたので、嫁もディルームまで来ましたが、そこでお別れして、翌日また来てもらう事にしました。当日は手術なので家族も一応、手術室手前までくる事も可能という事。まあ何かあった場合も想定しているのでしょう。
私が入院する病室は四人部屋。この日は私以外、まだ入院患者もいないので体の良い個室状態だったのですが、夕方には入院患者が一人、また救急搬送されてきた患者も一人、同じ部屋に入って来てました。
この日は翌日の手術へ向けた準備もあって、病院内のコンビニに行って、紙パンツ2枚、腹帯2枚と手術用のハイソックス2枚を購入する様に言われました。あと口吸いの水飲み一つ購入する等もあって、五千円ほど掛かりました。せめて入院前に教えてくれれば良いのに、この段階で説明を受けてもなぁ・・・と思いました。私はたまたま入院前にお金を銀行から下ろして来ていたので、購入する事が出来ましたが、聞く処では、これでお金の持ち合わせがないという事で慌てる人も居るようです。
私は23歳の時、乳腺を取る手術をしたのですが、その当時は前日に下剤を飲まされ、当日の早朝には浣腸されたのですが、看護師に確認すると、下剤は渡しますが浣腸は、朝お通じがあれば行わないとの事でした。また手術室へ移動する前には肩に事前に鎮静剤を注射してから手術室にストレッチャーに乗せられて移動したのですが、注射は無く、手術室には歩いて入るとの事。三十年経過すると様々な事が変わっているんですね。
この日は手術前に病棟でボーっと考えていましたが、頭に去来するのは手術が上手く行くのかという不安感でした。がんセンターで初診の時に担当医から言われた手術に対するリスク。例えば手術範囲が広くなり、腎臓全摘になるかもしれないという事や、腎臓の手術では出血コントロールが上手く行かない場合、腹腔鏡下手術ではなく従来の術式に変更し、場合によっては輸血もする場合がある等、様々な事が頭をよぎります。
考えれば考えるほど、様々な事が頭に浮かんでは消えていくのですが、あまりくよくよした処で何も変わらないので、途中で考えるのは止める事にしました。
夜になり看護師から回診の際に「眠れる薬を用意しますか?」と聞かれましたが、断りました。もう気分は「まな板の上の鯉だろう」と思い、この日はそのまま眠りにつく事が出来ました。