見て喜びあるくブログ

大腸ポリープについて

 今から18年ほど前ですが、健康診断の結果で「便潜血反応」が出ていて、要再検査という事が書かれていました。これで健康診断の病院を再診に訪れると「大腸の内視鏡検査をしましょう」という事になりました。

 当時の私はこんな検査をした事も無いので、不安半分ながらも内視鏡検査の予約を入れて、検査を受けました。

 もう二十年近く前の話なので、ここいら辺の記憶も対象薄れているので、記憶してる事について書き記していきます。何しろここのブログに色々と書いていますが、四十代からは結構病院通いをする事になってしまい、いろんな事があったんでこういった記憶も薄れて行ってしまうんですね。

 大腸の内視鏡検査というのは、肛門からカメラを入れて上行結腸あたりまで検査をします。お尻の穴からカメラを入れるという事は聞いていましたが、実際にどんな事をするのか、私は全く知りません。とりあえず2週間後に検査をするという事で、病院からは前日に飲む下剤と、前日から当日までの注意事項を書いた紙をもらい帰宅しました。

 検査前日は20時以降は飲食禁止、水分を取るのは問題ありませんが、食事は一切禁止です。その状態で寝る前に下剤を飲んで就寝します。

 検査当日は食事は当然禁止で、病院へは午前10時に到着です。病院では2リットルくらいの「下剤」が用意されていて、まずはナースステーションの隣の部屋で2時間かけて2リットルの下剤を飲んでくださいと言われます。この下剤を飲むと30分ほどで効果が出るので、トイレへ行くとになります。ちょっと汚い話ですが、排便がきれいない水状態になったら看護師に声をかけて確認を受ける様に言われました。

 看護師とは言え、女性に自分の出したものを見せるのは抵抗もありますが、そんな事は関係ないのが病院という場所です。

 この時に飲まされる下剤ですが、味の方はと言えば「ポカリスエット」の塩分を濃くした感じの飲み物です。このナースステーションの隣の部屋には、私以外にもう一人壮年世代の人が同じく大腸の内視鏡検査に来ていて同じ事を言われていました。
 下剤を飲んで30分程たつと、お腹がゴロゴロとなりトイレに行くことになります。前日、下剤を飲んだ事もあってかお腹の中身はどんどん出ていく感じになりますが、なかなか水の様にはなりません。2時間程たち、2リットルほどの下剤を飲み終わる頃になると、出てくるものが水の様になったので、トイレから「呼出しボタン」を押して看護師を呼びます。看護師が来ると、便器の中の状況を確認し「ああ、きれいな水になりましたね。それでは内視鏡室に案内します」と言われ、病院の地下1Fにある内視鏡室へ案内されました。

 内視鏡室は奥に診察台と内視鏡の装置が置かれた部屋があり、その手前が着替えを行える控室になっていました。

 まず控室で診察用の薄手のガウンに着替え、お尻の部分に穴が開いているパンツに履き替えさせられます。そしてこの病院では検査の際に鎮静剤を使うので、ここで点滴を付け、そして検査をする担当医を待ちます。

 時間は午後1時ころでしょうか、助士の看護師と医者が来て奥にある検査室へ案内されますが、診察台に乗ると手早く看護師が鎮静剤を用意して点滴から落とされます。するとすぐに意識がボーっとした状態になりました。感覚で言えば短時間にお酒に酔ったような感じでしょうか。一応、腕には心電図計を付けられ担当医からは「それではこれから検査を始めますね~」と言われ検査が始まります。

 すると肛門から内視鏡が入ってきます。この時に内視鏡からでしょうか、空気も一緒に入ってきます。気分は小さい子供がいたずらにお尻の穴にストロー突っ込んで膨らまされるカエルになった気分ですが、このあたりから鎮静剤がかなり効いてくるので意識は朦朧としてきます。検査は約二十分ほどだったのでしょうか、人によってはこの内視鏡検査が大変だったと聞いていましたが、私の場合、意識が朦朧としたまま検査は終わり、控え室で少し意識がはっきりするまで休憩させられました。

 検査が終わり1時間ほどして2Fの診察室に呼ばれました。

 そこで担当医から内視鏡の画像と検査結果の説明を受けるのですが、どうやら私の場合、大腸(下行結腸部分)にポリープが3個ほど見つかったとの事でした。病院によってはこの検査の段階で切除するケースもあるそうですが、この病院ではポリープ切除する時には、手術後に一晩入院という事になると言われました。なんでも一応、大腸の中を切るという事なので大事を取っての事だそうです。ここで見つかったポリープが良性なのか悪性なのか、そこは切り取って組織の病理検査をしてみないと判らないと言われましたが、見た感じでは良性では無いかなとの事。ここで医者と相談し、ポリープ切除は1か月後に予約してこの日の検査は終わりました。

 検査を受けてから一か月はあっという間に過ぎて、ポリープ切除の日を迎えました。

 この日は一晩入院するとの事だったので着替えとパジャマと洗顔用具一式を持って病院に行きました。

 ここから内視鏡室への案内までは、前回の検査と同じだったので割愛します。今回は見つかったポリープの切除です。内視鏡室では鎮静剤を入れられているので、何をやっているのか細かい事は分りませんが、前回とは少し違い、何やらお腹の中をゴチャゴチャといじっているのが解ります。時間も40分ほどかかり、とりあえず切除も終わったという事で病棟に案内されました。
 病棟に着くと一晩入院する部屋は4人部屋。私のほかには2人がすでに入院していました。ベッドの脇で服を着替えていると、看護師が点滴をもってやってきました。「何の点滴をするんですか?」と聞くと、どうやら止血剤との事。なんでもポリープを切除する時、一部で出血を止めるのに手間取ったので、念のために止血剤を点滴すると言われました。「あー、、これで医者は何やらゴチャゴチャやっていたのかな。。」と理解しました。一応、看護師からは、トイレに入って今晩は多少出血があると思いますが、出血量が増えたり明日になっても出血する様であれば、再度処置が必要になるかもしれませんと言われました。あと今晩の夕食は無しで、明日の朝の回診で問題なければ朝食は重湯からになるそうです。

 ちょっと心配したのですが、夜中には多少、便(とは言っても術後の廃液みたいな感じ)に血が混じっていましたが翌朝には出血も止まり、朝の回診では問題ないでしょうという事になりました。検査結果は1週間後に来てくださいと言われ、一応、朝食変わりの重湯を頂き退院となりました。ただ1週間は禁酒する事、また辛い物も1週間は取らないでくださいと言われました。

 この切除したポリープの病理検査の結果ですが。一週間後に診察を受け聞いたところは良性、特に問題もありませんでした。大腸ポリープの治療というものもかなり簡易な事なんですね。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「私の闘病記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事