前の記事にも書きましたけど、実はいま私は軽度のメニエール症を発症しています。
ところで皆さんはメニエール症候群ってご存知ですか?
人の平衡感覚は、内耳の中にある耳石によって保たれてますが、内耳のリンパ液の状態が悪くなると平衡感覚がおかしくなってしまい、回転性のめまいに襲われてしまうというものです。簡単に言えばこんな感じです。
私がメニエール症候群を発症したのは、今から二十年ほど前で、当時は仕事も多忙を極めていて、土日も出勤して仕事をしていたりしていました。丁度、結婚して長女が生まれた時ですかね。
朝起きて、会社に行く準備をしようとした時に、急に目がグルグルと回ってしまい、立てなくなってしまいました。どんな感じかと言うと、遊園地のコーヒーカップをグルグル回すと目がまわり、降りたあとも真っ直ぐ歩けなくなりますが、あれを十倍ほど酷くした感じです。(あくまでも個人的な感覚ですが)
横になって目を閉じても、この回転性の目眩が止むことはなく、気持ちも悪くなってきます。
こらあかん、という事で当時の職場は連絡を入れて休むことにしました。何しろ起き上がって歩くとこも出来ない位に目が回っています。普通は横になれば収まるはずが、それでも全く収まらない状況なのです。
午前中、横になっていると、何とか目眩も収まってきて、ゆっくりですが歩く事が出来るようになりました。この時は嫁に車を出してもらい、近所の脳外科に行きました。何しろメニエール症候群なんて知らなかったので、取り敢えずは脳関係かもしれないと思ったのです。
病院に到着して医者の診察を受けると、取り敢えずはMRI検査をする事になりました。この検査には1時間ほどかかりましたが、その診断として言われたのが「突発性のメニエール症候群だろう」と言う事でした。
またこの時の検査で「プチ脳梗塞」もいくつか確認され、医者から「何か私生活上で支障はおきてないか?」と聞かれましたが、その時は特に支障も起きてなかったので、そう答えると「発生した部位がたまたま問題無い場所の様だけど、生活習慣は見直した方が良いし、何かあったら直ぐに来て下さい」と言われました。(これについては、また別に書きます)
この後、抗目眩薬を処方されましたが、このあと二日ほど自宅で静養した後、日常生活に復帰しました。
このメニエール症候群の厄介な処は、完治と言うのが無いというところです。症状が収まっても、それは「寛解」という事で、これから先も付き合わなければならない病だと言われました。
確かにそれから今日に至るまで、ストレスが溜まったり、疲れが溜まるとその度に発症を繰り返して来ました。この二十年ほどで歩けないほど酷い眩暈を発症した事は無いのですが、たまに疲れがたまった時、横を向いたり上を向いたりすると目眩が再発する事が度々ありまして、そんな時には真っ直ぐ歩くにもかなり気を使わなければ出来なくなります。しかし一週間ほど生活を注意(適切な睡眠時間の確保と、早寝早起きなど)する事で、収まります。
この夏は酷暑も続いた事から、恐らくメニエール症候群が再発したと思いますので、今は生活パターンに気をつけて過ごしています。お陰様で、症状もかなり収まってきています。
考えてみたら、若い頃の無理無茶無謀というのは、歳を経ると確実に出てくるんでしょうか。私の場合、四十代あたりから、様々な不具合に会いましたが、嫁にも呆れられてしまいました。またこれらの事についても書いてみたいと思います。何せこれも人生経験ですからね。