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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

「メイド喫茶」でXserve

2005-02-11 | ヌルヌルアーカイブ
女豹とメイド喫茶に行ってきた。メイド喫茶といえば、秋葉原に決まってる。あやしすぎる路地にそびえ立つあやしすぎる雑居ビルのそのなかには、やはりあやしすぎるテナントが……。そして――一見して見るからに自慰率が高そうな――あやしすぎる大きなお友達たちのなかを、襲いくるあやしすぎるパフュームをものともせず、そこのけそこのけと分け入って行く。その先で、我々を待っていたのは……あやしすぎるエレベーターだったんだ。

この世のあらゆる劣情をもよおささんとばかりに貼りめぐらされた、あやしすぎるチラシの数々……一種独特の刺激臭をまとった、あやしすぎるスメル……それらのすべてが渾然一体の大河の一滴となりて我を襲い、気づくと……俺は、なぜか例えようのない高揚感を覚えていたんだ。そう、これこそがモノホンの……聖地! なかにいるのはきっとマジモンの……聖女! もーいろんなイニシエーションで、徹底的にポアされたい……!(←勘違い)

「――7Fか。ポチっとな」

思わず、普段なら記憶の隅に埋没しているボキャブラリーに突然スポットライトが当たる。今にして思えば、かなり動揺していたのかもしれない。もしくは、舞い上がっていたのかもしれない。そんなことにはおかまいなしとばかりに、エレベーターは指示された階へゆっくりと、だが確実にフロアアップしていったんだ。

「おかえりなさい、ご主人さま!」

?……入店したとたん、ゴスロリファッションのギャルに浴びさせられたその言葉に、目が点になった。「ご主人さま」は分かる。しかし、「おかえりなさい」たぁどういう了見だ? ここは……ここは、俺の屋敷か?――と、ここまで考えてはたと気づく。そうか、そういうことか……! ちなみに、帰るお客さんに彼女たちは、

「行ってらっしゃいませ、ご主人さま!」

と宣(のたま)っていた。つまり、こういう図式が成り立つ。

客=ご主人さま=ダメオタ
店=お屋敷=世界の中心
女の子=メイドさん=愛をさけぶ

これって、ちょっとすごい。ダメオタが、世界の中心で、愛をさけばれる……“愛をさけぶ”ではなく“さけばれる”という点が、もうどうしようもなくポイントだ。なぜなら、ダメオタが愛をさけんでしまうと、彼らが生来もつ反社会性にさらなるオーバードライブがかかり、お縄になってしまうからだ。ダメオタたちは、店にただただ頻繁に出入りさえしていればいい。さすれば、世界の中心はエアーズロックでも高松空港でもなく、メイド喫茶になると……!

ああ、「満足度のマーケティング」って、こういうことを言うんだなぁと、あやしすぎる合点がいった。

ビバ☆メイド喫茶。