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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

大人の階段登るXserve

2005-02-22 | ヌルヌルアーカイブ
最近、俺は興奮ぎみだ。例えば、今日の朝。普段なら、個人型起床装置を駆使してですら布団から起き上がるのが難儀なこの俺が、なぜか1時間以上も早く自然と目が覚める。しかし、そんなに早く目覚めても、布団から出るのだけはとてつもなくイヤだ。なら、どうするか? そう、まさしくどうするか?……さらには、どうしたいか? なんだ……。

俺は、布団のなかで、今日1日のプランを考える。誰に対して、どういうタイミングで、何を言うか。どうせなら、考えられるすべてのシナリオのうちで、もっともベストな選択をしたい……。

一通り考えた結果、なんとなくイメージが固まってきたので、下に降りてみた。

すると――。

弟が――。

我が、弟が――。

来週公立高校を受験する、トッポジージョ似の出来の悪い我が弟が――。

……大人の階段を登っていたんだ。

そう、彼は、今、生まれて初めて、

“自分で買ってきた整髪料”

で、

“自らの手で己の頭髪をセッティング”

している。

これを、

♪大人の階段登る~

と形容せずして、なんとしよう。
ああ、俺も負けてはいられない。俺も、今日、一歩を踏み出すんだ。思えば、俺が今日の彼だったとき、どれだけ未来に絶望していただろう。そう、ずーっと永遠に未来永劫続くと思われた、陰鬱極まりない“終わりなき日常”に。時は過ぎ、いい加減そろそろ、大人の階段を登りきった先にも、目を向けねばならない。

そこに待ちうけるは、光か? 闇か?
……そんなことは、実は何の関係もないんだ。

俺が得たいのは、“今、生きている”という経験。例えば、細部に神が宿り、プロセスにクオリティーが生まれ、パラダイムがシフトすることへの喜び。

「自ら機会を創り出し 機会によって自らを変えよ」

それは、ビジョンがなくミッションだけに終止する“終わりなき日常”との、完全なる決別だ。