公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

標準学力テスト

2007-06-11 | 読者からのコメント・おたより
何年か、くもん教室の指導者をしておいでの方なら、どなたにも覚えが・・・・
ただし、≪1≫≪2≫というのはうなずけません。
≪3≫というのはよくあることで、これについては
『くもんトーク』で対応できます。
ちなみに、うちの教室で標テで五段階評価の≪5≫が取れるのはごく一部の小学生、それから中学生になってもくもんを続けることができたメンバーだけでした。

このお便りの方は引継ぎ教室で数ヶ月、ということですから
まず、地区担当にこの疑問をぶつけてみることをお勧めします。
「聞いてた話と違うのですが」と。
地区担の返事をしっかり聞けば、くもん式学習ということについて見えてくるものがあるはずです。プラス、事務局の質ということも。
その上で、保護者への説明は、決して局員に頼ってはいけません。
必ず自分なりに、自分の言葉で対応しましょう。

で、局員の説明・今後の生徒対応についてのアドバイスがどういうものかは
おおよそ、想像はつくのですが、それはご自分で聞いてみるべきことですから。

以下は、私の意見。
まず、考えられることは、現在の進度が進めすぎになっているのではないかということです。
過去の教材終了テストの成績を見直してみてください。
算数で言うと、C教材終了テストまではⅠ群合格で進めないと、
実力が伴わない進級となり、学校の授業への余裕は生まれませんので、
「塾で習ったからできる」程度の授業態度になってしまい、
「くもんでやっていないことも≪できる≫でありたい」という意欲には繋がりません。
うちの生徒の場合で言うと、
一学年先以上の進度に進めた生徒で、≪3≫以下、なんていうことはまずありませんでした。
事務局がなんといおうとⅡ群内でなければ、進めない事にしていましたから。
ただし、例外はつきもので、本人の学習意欲の維持などの為、
学校の授業理解には反映しないのを承知で進める場合もありましたが
そういう時には必ず保護者と話し合い、
「こういう理由・事情で先へ進めます」といことを説明しています。
この場合、標テでの成績が芳しくなくても、保護者の理解は得られます。

国語については、しばしば、
『教材終了テストでは高成績なのに、学校の通知表で国語に≪頑張ろう≫が並ぶ』という、親からみて納得のいかないことに遭遇します。
勿論、何度も同じプリントをやっているので答えを覚えているから、
くもんのテストでは高得点が取れるのです。
当然、標テでも、国語の得点はいまひとつです。

ここに、私がくもんをやめた理由のひとつもあります。
現在うちの教室では、国語の教材に関しては5通りのテキストを使用しています。
様々な形式の文章・設問に触れることで
よりよく読むようになって欲しいからです。

でもね。
「やったことだけはできる」ようにしておくことも、時には大事なのです。

今年はうちの教室では、六年生が一人も欠けず中学クラスで学習を続けています。
くもん時代は、本当に力の付いた生徒だけが残り、いま一つ伸び切れなかった生徒たちは「教えてくれる・宿題が少ない・週に一回でいい」などの
ラクな塾へ移っていました。
そういう生徒たちの三年後の進度を聞くとがっかりすることが多かったものです。
でも、今年の中一のメンバーは、いま一つの連中も一緒なので
テスト対策学習時にため息が出ることも。
ただ、そういう生徒には普段週四回の教室学習をさせているので、
「やつたことだけはできる」ようにすることは可能ですから、
おそらく三年後にはそうがっかりはしないで済むことでしょう。
そうなってくれれば、私もくもんをやめた甲斐があるというものです。


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2 コメント

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Unknown (hotaru)
2007-07-13 12:20:11
こんにちは。はじめまして。
標準学力テスト、一度子供に受けさせたことがあります。
答案用紙、問題用紙が返ってこないことに疑問を持ちました。
返ってくるのは、おおまかな分析結果だけ・・・
これでは、子供が一体どういうところが理解できているのか、いないのかわかりません。
ケアレスミスなのか、根本的に分かっていないのかも。
問題がもらえないのも、「毎年同じ問題を使っているのかも」と思ってしまいました。
このテストを実施する意味ってなんだろう・・・と思います。
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Unknown (god-tao)
2007-07-13 12:37:09
くもんで実施している標準学力テストは、毎年同じ問題だったように思います。中には生徒に良い点数を取らせるため、前年の問題を・・・・・

うちの教室の場合は、結果返却面談で問題・答案用紙など保護者にお見せする場合が多かったです。
で、ここがどう、あそこが・・・・と相談になるものですから、くもん教材だけでは対応しきれないと、
フランチャイズをやめました。
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