公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

コメントでのご相談

2009-02-03 | 読者からのコメント・おたより
私の同期生にも、同じような時期に、教室を開設した人がいます。
学校近くの貸し会場でした。
彼女の場合は、教室開設後半年ぐらいで第2子の出産となり
一ヶ月ぐらいは、地区担当が通ってきて代行をしてくれたそうです。
若い局員で、そのほかにも一生懸命応援してくれたそうですが
二年後ぐらいにその局員はくもんをやめました。
先生自身は、ひところの半分ぐらいの生徒数になっちゃったとぼやきながらも
現在も教室を続けています。

ま、それはともかく。

ご相談の件ですが
お近くに、お子さん達を預けられるおばあちゃまでもいるのならともかく、
そうでないなら、例えば
保育園その他へ預けて、ということでしたら、絶対にやめておいたほうがよい。

第一に、
保育園の費用は、くもんの先生家業では稼げません。
公立の場合、ご主人の収入から負担ランクが決まるので、
保育料は全額持ち出しになります。
第二に
入学前の幼児は、しょっちゅう熱を出したり、
次から次へと感染症にかかります。
病気の子を人に預けてまで(たとえ身内にせよ)
研究会に貢ぐ必要があるのでしょうか。
第三に、
仮にご自宅での教室だとしても
先生自身の子がまとわりつく状況で、他人の子の対応ができるとは思えません。
保護者の目からも、生徒達の目からも、
プロ意識に欠けるとみられるのは必須です。
過疎地域でなり手のない学校の先生とかならおおめに見てもらえるかもしれませんが
それほどの必要性がある学習塾であるとは思えません。

せめて、お子さんが小学校へ入学するまでは
≪わが子を賢く育てるお母さん≫に徹したほうが
先々の為であると断言できます。

チャンスには前髪しかない、とはよく言われます。
この先何年も、子育てだけの生活が続くのかと思うとあせる気持ちもわかります。
でも。
わが子としっかり向き合い、賢い子に育てておけば
塾費用などかけずに大学まで国公立で間に合います。
現状ですこしばかりの収入を得ても(収入になるとしての話ですが)
先々多額の教育費を掛けることを思えば、無意味です。

私も下の子が高校へ入るまでは専業主婦でしたが
子ども達は一切塾など行かずに公立高校から国立大を卒業しています。
理由は・・・・勿論、私立へ行かせるお金はなかったから。

現在、うちの教室へ、幼児期から通っておられるお母様方にも
同じことを言っています。
仮に十年通い続けたとして、通算費用は170万円程度のものでしょう。
それで、国立大学へ現役合格できる頭に育てば
私立高校・私立大学へ通わせるのに比べて何百万もの節約になります。
学校卒業後の就業にも有利なのは勿論ですし。
そのためにも。
おかあさん、しっかり、子育てしてね、というわけです。








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