第二弾です。
前回綴ったように、大急ぎで
平川音楽祭から帰ってきました。
予約のお客様は七時ごろと言うことで
重ちゃんと話しながら「本日のおすすめ」を
カウンターに立って書いていました。
時刻は6時過ぎてたかなぁ?
ガラガラ~って入口が開いて
「二人ですけど入れますか?」って
暖簾の間からお顔を見せて話されました。
「えっ、火野さん
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大丈夫です。」
と恐らくそんなやり取りでした。
もう、私としたら、
突然も突然、ビックリもビックリ
先日の突撃取材の何倍も何倍もの
驚きでした。
火野正平さんは、今、BSテレビで
『にっぽん横断こころ旅』の
途中だということは
以前にブログに綴らせて頂きました。
「火野さんのこころに届くといいなぁ?」
ってことで
私はお手紙を投稿させて貰ってました。
実は、ブログに綴った投稿以降に
もう一度投稿してたんです。
てっきりそれを読まれて来られたのかなぁ?
って思っていたので、
「他のスタッフの皆様は?自転車は?・・」
など声掛けさせて貰ったら、
あのテレビと同じ関西弁交じりの
シブい甘い声、おっとりの話し方で
「3日間OFFで、スタッフのみんなとは
明日、出水で集合やねん・・」とのことで
五条へは、全くのプライベート
通りすがりに入って下さったの事でした。
そうこう話すうちに、お客さんが入って来られ
火野さんには申し訳なかったのですが、
店の中が慌ただしくバタバタとなりました。
火野さんは、カウンターの
隅っこに座られたのですが、
入ってきたお客様の目にもとまり、
五条にいたお客さんは、一時は
火野さんの話一色で盛り上がりました。
でも、プライベートとのこと
ゆっくりされたいご様子、
お客様達もお話したかった事でしたが、
握手も写真もとのことでしたが、
できればご遠慮頂きたいとのことに
みなさん、さりげなく
火野さんを眺めていて下さいました。
「ごはんを小さくして、にぎって・・」
と
いろいろ枕崎らしいものも食べて貰おうと
思いましたが、
いつもどこでもそんな感じなので
「好きなもの食べさせてほしい」って
貝とか海老などをご注文されました。
それで、我が家でも朝、叔母と一緒に
火野さんのテレビを見ながら
「枕崎に来てくれたらいいのにねぇ~」と
鹿児島入りするのを
今か今かと見ていました。
その叔母と息子もこっそり店に呼んで
「叔母は火野さんのファンで
毎日テレビをみてるんです。
握手して貰えませんか?」
と無理言ってお願いしてみました。
火野さんは、照れくさそうに
優しく叔母と握手して下さり、
それを見ていたお一人のお客様も
「毎回見てます。是非私も・・・」
と言って火野さんに握手して貰えました。
叔母も有名人と握手するのは
最初で最後だと大喜びでした。
合間合間でしたが、私も少しお話しました。
火野さんが回られてるここと旅の行き先は
前日にスタッフの方から
お手紙を受け取ってわかるみたいで
行き先は詳しくご存じないとのこと
でも、大体のルートはわかって
おられるのでお聞きしたところ、
たぶん枕崎の方へは来ないかも知れないと
最終的には
徳之島の方へ行かれるとのことでした。
と言うことで、私の投稿したお手紙は
まだ読まれていないとのこと、
私は読んで貰えるだけでいいと
保存してあった2つの投稿文を
お渡しさせて貰いました。
読んで下さっただけで
満足も満足大満足でした。
火野さんとお連れのスタッフの方には
心から感謝の気持ちでいっぱいでした。
「開聞岳は日本の山で3本の指に入る好きな山」
って言って下さったことも
とてもとても嬉しかったです。
そして、お帰りの時、
お荷物になるかも知れませんがと
私の撮った開聞岳の写真を
プレゼントさせて貰いました。
後で思ったことでしたが、やはり有名人は
どこへいっても騒がれるので
ほんと休みの時ぐらい
ゆっくりゆっくりマイペースで
いたいのでしょうね。
「火野さん、五条に来て下さり
本当にありがとうございました。
とってもうれしかったです。
ごゆっくりはして貰えませんでしたが、
火野さんにお目にかかれたみんなは
大喜びさせて頂いたようです。
残りのこころ旅もお気をつけて
行かれて下さい。
叔母と一緒にテレビに話しかけながら
これからも見せて頂きます。」
もうすでにルートが決まっていて
枕崎には入られないかとは思いますが、
万に一つ、間違いにも来て下さることが
あればいいと
心の中で願いながら・・・・
火野さんのお声は、きっと
忘れられないいい思い出になりそうです。
ほんと夢のような出来事でした。
火野さんの「にっぽん横断こころ旅」
皆さんも是非ご覧下さい
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<無理を言って撮らせて頂きました>
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そして・・・
<私が投稿した第2弾は
こんな内容を編集したお手紙でした^^>
二度目の投稿です。一度目に「人生を変えた風景」と言うことで投稿してからもっと強く思うことがあったことに気付きました^^
私は今鹿児島県の枕崎に住んでいます。今の季節 朝は開聞岳の朝陽、夕方は立神岩に落ちる夕陽を毎日のように写真を撮りに出かけます。同じ風景でも日に日に違う顔をのぞかせてくれます。一面の青空も爽やかですが、その日の雲もいろんな表情で周りの風景に溶け込んでいきます。海も空も風も山も日々の私を支えてくれています。
今この私がこの枕崎でこうした風景に支えられて頑張っていることを、長く病の床にいる故郷(奈良県五條市)の母にテレビを通じて見て貰いたいと強く思いました。母はもう何年も強度のリュウマチと闘いながら生きています。ほとんど寝たきりで、楽しみと言えばテレビぐらいです。以前は電話で話もできましたが、今は耳も遠くなり電話で話せなくなってしまいました。
私の母は、小さい時から商売商売と働きづくめでまた経済的にも苦しんできました。たぶん恐らく、旅行など行ったこともありません。母の下着はいつも古くて擦り切れていたのに正月には子供だけにはと毎年新しい下着を揃えてくれました。それがとても楽しみだったことを今でも覚えています。誕生日や母の日には、「母さんは何もいらない」っていつも口を酸っぱくして言うものでした。自分はどうあっても子供には不自由はさせないようにと思っていてくれたのでしょう。 父はお酒のみでそれも苦労の連続でした。そんな不幸せな家庭状況だったのに輪を掛けて私は、中学の頃、凄い反抗期で追いうちを掛けるように母を苦しめていました。高校は、そんな生活も厭で実家を出て寮生活をしたいために故郷を離れました。お金もかかったけど、母は私の我儘を聴いてくれました。苦しかったことでしょう。
その後、実家には帰らず、都会で働き、主人と縁あり 鹿児島の枕崎に来てもう20年の月日が過ぎてます。私も3人の子を持つ親となり、母の愛情が身に染みています。これと言って親孝行もすることないままに遠く離れたところで、母は病気で寝たきりとなってます。恐らく二度と鹿児島に来ることもないだろうし、また、今後どこかに旅行に行くこともないでしょう。
一度でいいから、どこかの温泉に連れて行ってあげればよかったと親不孝ながらも思ったことでした。
今も寝たきりのままでも子供たちの幸せだけを願い生きていてくれます。そんな母の唯一の楽しみは、ただテレビをみて楽しむことぐらいの生活です。それで、ふとそんな母に、今私のいるこの枕崎のステキを見せてあげることができたらと思うところでした。
人がめったに踏み入れない獣道の先にある海岸は開聞岳も立神岩も見える知られざる絶景スポットもいいところです。
また漁業の町枕崎の新鮮で美味しい魚もいっぱいです。
★それから、
火野さんが来られたことで
枕崎の取材か?と
もし期待させてしまったと
したら、ごめんなさい。
火野さんのご来店は、
こんないきさつでした。
でも、プライベートで
枕崎や坊の方も
回られていたような、
そんなお話されていました
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火野正平様、シブくて優しそうな
本当に素敵なお方でした・・・・・
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