Gomachan の後悔・・・航海日誌(?)

我ながら良く続いています
内容はともかく・・・
SINCE May-2005
続いているとは言えないですね

またまた回航(今回はちょっと違う)

2007-08-13 23:19:08 | クルージング
本編:
~第一章~
昨日は初めての船ハンスクリスチャンの夢島~三崎への回航
この船にとっては 回航と言うより 適度なクルージング
43ft 20tのロングキール クラシカルなデザイン デッキはチーク

ブラスの艤装が多く使われている 所々、緑青を葺き 良い感じの船
(マストに3つもウィンチが・・)
コックピットは 丸みを帯びたジャグジーの様、ウィンチはどれも大きく、シート類は太い 大きなラットと10mmも有るバックステー、各所にある宝箱の様なチークのボックス、初めて この船の写真を見たとき この箱には何が入っているのか大変気になった

開けてみて 納得 細・太・短・長 さまざまなロープ・シート・紐が格納されていた それに加え 「ビレイピン」が両舷にあり いろいろなシートが掛けられている(そんなに要るのか?)
バウにある大きな宝箱を開けてみると プロパンとガソリン缶が収納されていた

~第二章~
回航の為 夢マリ8時出航 いつもより2時間早く マリーナへ着く
ちょうど マリーナ内で船を回している所
風は期待できないが(風車は止まっていた)天気は良い
暑さを覚悟しながら飲み物を確保し出航
メンバーはいつものSさんを含め7名(内ゲスト2名)
この日この船の船長デビューとのSaさん(毎日乗っているらしい=当然真っ黒)
釣り好きな Oさん ベテラン Kさんである

マリーナを出る 機走 2200rpmほどで 7kt 若洲を越える
風は真向かい・・・・予想以上に・・・思った以上に・・・・諦めていたのだが・・・・風が在る 4mほどは吹いている
風を正面から受けて 思ったより涼しい 気持ち良い(但し午前9時前時点)
そのまま セールアップ・・・(メインファーラーなので メインを広げる?))
風を入れると 少しヒール 何故か 顔がニャける
続いて ジブも引き出す(当然ファーラーなので)
シートにかかる力はやはり大きい ウィンチで巻き上げるが、大きなウィンチでも重い
最後に インナージブ (インナージブの艇も初めて)も引き出す

きれいにセールカーブが出来て 船が進む エンジンをアイドリングまで落とし帆走クローズホールドで新東京灯標(東京沖灯浮標)を目指す
パンフレット

これは 羽田の滑走路拡大に伴い 東京西航路の向きが変わり、制限区域が延長されてたため今までの 東京灯標(昭和44年1月1日完成 35°33′58″N /139°49′41″E
)の変わりに 新しく出来たもの名称 : 東京沖灯浮標
緯度 : N 35°32′30.2″
経度 : E139°51′23.8″
塗色 : 赤白縦縞
灯質 : 等明暗白光 明2秒暗2秒
光度 : 590カンデラ
光達距離 : 8.0海里
その他 : レーダービーコン
(モールス符号「K」[-・-])併設

詳細要するに「1NM以内を通る場合 灯浮標を左に見て 右側を通る」が新しいルールです 今までもそうだったのですが 今度は すべての船に適用されるようです

を通過し 気持ち良い風を受けて (暑くない) 風の塔を目指し上っていく
ちょうど 大潮の下げ時間連れ潮にも助けられ 快適な南下をする
途中、妙な風景が・・・
大きなクレーン船(パイルドライバー?)がタグボートを曳いている
(ホンとは後ろ向きに曳いてるようですが)
何故か この時期にしては珍しく 空気がきれいで 遠く千葉が見渡せる
と、突然 爆音と共に 組織の偵察機が我々の頭上に現れた
(某組織の偵察機 機体にはカモフラージュの為ポケモンが描かれている
後に 富士山も終始見ることが出来たし 伊豆半島・大島もはっきり見えていた
しかし 見えていると 近い気がして すぐに行けそうな錯覚を起こす
(久々に大きなヨットをじっくり観察)

中の背に入る手前で タック 2枚のジブを1回目は 外→内と2回に分けて行ったが 2回目からは 「せいの」で 同時に行う まったく問題なくセールが返りタック成功(ジャイブはどうなるか・・・・????)
(判りにくいが海ほたるも確認)

スタボに横浜が見えてきた
(クリックで大きな写真)



ここらからOさんが ヒコーキを流す(さらに カジキ用のルアーとロッドを用意(シイラ狙いです))
少し 艇速が早すぎるが 流しておくことに・・・・

しかし ロングキールの直進性は驚くほど高い
ほとんど手を離していても まっすぐ進む
また、風を受けていると落とされる傾向にある
(ウェザーヘルムが出にくい)様、常にラットを10度ほど上にに切っているとまっすぐ進む

良く、風が強い時(ブロー等で)ウェザーヘルムが出て 艇が風上に切りあがる
と言うが それは(その言い方)間違いだと思う(私の勝手な理論シリーズ)

確かに 現象としては バウが風上を向き、上ろうとする
しかしこれは 切り上がるのではなく 実はスターンが落とされているのだと思う 前にも書いたが セールの翼面効果で浮力が付き・・・で 船が引き寄せられる程の力は働かない (浮力が、風を受けている方向に その風より強い力が働くはずが無い(?))

つまり バウはそのままで スターン(後ろ)部分が風に押されて(横滑りをして)角度的には 上を向く感じになる
当て舵は 流れたスターンを上らせる為に行う操作だ
たぶん 大きなラダーを付けたり、スケッグが大きければ この現象はおき難いのだと思う
当然 セールが小さければ(あるいはCEが前なら・・CLRが後ろなら)この傾向は少ないはず そしてヒールによる 左右のアンバランスなハルのカーブと海面との干渉による抵抗もあると思うが・・・

・・・と言う、事を考えながら ロングキールではこの現象がおきにくい事を確認する
ロングキールはバウ方面にはキールが無い(この船もそうだかは不明)
つまり横風=横からの力(風は前からでも力は横向き=ブームは外へ出ようとする力が掛かる)ではバウは落とされやすく スターンは落ちにくいと言うまさにこの理論どおりの性格だ)と、言うこじつけの様な理論
(どうも、私は 「何故か?」を理論的に考えてしまう性格のようだ・・・=自己分析)

(さすがに この後、風が上がり始めると ウェザーが出始めるが それは大きなものではなく 先程と同じくらい 逆に当てるだけである
(これは セール(CE)の問題だともいます)

別の疑問 ジェノアと2枚ジブはどちらが良いの?
もちろん 2枚だと選択肢は沢山在って 設定(調整)はいろいろなパターンが出来る
この船では見たところ 外側は かなり小さい(面積)フットが切りあがっている(マストトップリグだが) 内側もそれほどではない(フラクショナルリグ辺り)
面積からすると 70%+80% 位ではないかと思う しかし足して150%ではなく
オーバーラップしている(ジブが重なっている部分は 効率100%にはならないと思うが) 150%のジェノア1枚の時と 違うのかなぁ?
スロットル効果が高いのか?
確かに ジブとジブの間を流れてきた風は整流されて メインに効率良く当たりそうだが、単に 面積を小さくして扱いやすくする為?(船が大きいので=1枚だとセールも大きい→たぶん 25ft艇のスピンくらいの大きさになる?)

なんて事を、ボケッとしながら バウへ行って見たり、ジブの下にもぐったりして 考えながら 結構涼しく(風が気持ち良い)波も穏やか 氷で冷やされた飲み物を片手に、景色もきれいな デッキの上での時間を過ごしていました

Oさんは サイドデッキの隙間で就寝
皆さん それそれに寛ぎながら 景色の説明・世間話になっていたようです

横浜近辺では 富士山をバックに ランドマーク インターコンチネンタルホテル ベイブリッジが きれいに見える 空には所々、美味しそうな綿雲が・・・
横浜を過ぎると風もさらに上がり6mほどは吹いている
この船にしては 微風だが・・・それでも 気持ちよく船は傾き7ktOverで船は進んでいく
しかし 富士山も良く見えて空気が乾いているのか・・
(この後 づ~ット富士山は見えていた)
波は静が セールの影は涼しいし(定員22人の船に7にですのでポジションは自由)
ヒールは15度ほど 本当に気持ちい航海だ

ここで 進路を南へ 風が真向かいになる
本来なら もっと振って(木更津方面へ)タックなのだが 航程が長いので(昼食時間(^◇^)ゞ )ジブを巻き 機走に変える

~第三章~

YBMを過ぎると 数艇のセールを確認 クラブ艇を探すが わからない
八景島を過ぎたあたりで 見覚えの有るセール
コースを変針し 近寄ると やはり・・・先週乗ったカタリナ
(セールがよれているのではなく まのぼりにしてシバーさせてます)
今日は 講習会と言うことで数名のメンバーが乗艇していている
「遅いね?」と声を掛けられる
予定から1時間遅れ・・「セーリングしてたから・・」と答える
手を振り別れ 猿島を目指す
ここらで風が上がり メインだけでも結構帆走る
エンジンも少し入れ 7kt前後で 観音崎、第三かいほを交わし
浦賀への灯標を確認 クリアして 大きく回りこむように 浦賀港へ変針する

今日の昼食は おなじみのコーチヤの海軍カレー
メインダウン(巻き取り) ベラシスの周りには 船が数隻いる
その横を通り過ぎ ゲストバースを目指す
数分前に電話で空きを確認したが 一杯の様だったが ちょうど1隻出て
問題なく ポンツーン外側に 着艇
船長Sサンの 操船もたいしたものだ ロングキールのこの船をぴたっと止める

(15時 コーチヤ到着)

すぐに レストランへ入り 生○ー○を注文(もちろん船長は飲みません)
飲み終えた頃、カレーが出てきて 窓の外を(ほんとに天気が良いので)気持ち
よく見ながら 食べ終わる

今日は 遊漁船をほとんど見ない(2隻だけ)小さな漁船も 数隻、釣り人の船も少ない様でした 皆さん 夏休み?

さぁ ここからは残り少し 出航
浦賀を出て すぐにフルセールアップ

(2枚のジブと宝箱)
風も少し上がり 6mは吹いている
久里浜前でタック
(水平線右側が久里浜火力の九堤)

7ktをキープして 南下 と、ここで流していたヒコーキにヒット
艇速を落としランディング 海面下の魚影を見ると 鯖・・・?
「鯖だ!」と引き上げると 鯖ではなく 鰹(ソウダではない)
すぐに船長が〆 クーラーにキープ

今夜も 船長は船中泊らしい (昨日も) 今夜はOさんも泊まるよう
明日は 保田への予定(私は 仕事・・・今日ですが)
トローリングの仕掛けも流していたが こっらの クリック音は聞こえなかった
明日(今日は)早朝、「パヤオまで流してみたい」と言っていた

ヒールも楽しみ (ちゃんとヒールするのに(当たり前ですが)感動、歩き回ってもヒールは変化しません)

海鹿島・笠島を目指す、クリアしてタック 金田湾へ
ジギングをしている船を観察しながら
また タックで剣崎をクリア 再度タックで城ヶ島大橋が見える
正面には 大島 伊豆 左手は野島崎 右手は三浦半島 (Hさんの隠れ家付近)
3時に 大橋を見て 変針、セールダウン(なぜか ここの記憶がそれ程ない)

気が付くと 橋をくぐり(ここは 着岸準備をしていた為)ウラリへのアプローチ 湾の中を一回りするがさすがに空きが無い
とりあえず 外側の本船岸壁に係留 18:00であった
満潮の岸壁にドッキング いつもの30ft以下だと上るのも大変ですが 今日はガンネルと同じ高さ)

予定 1時間遅れで無事到着 風が無ければ機走で もっと早く着いてしまった
のだが 風が有った為 セーリングを楽しんだ 

距離44NM(直線) 実時間 8時間 平均5.5kt(多分実際は6ktくらい)
しかし 何度かこのコースの回航をしているが 今回は ほんとに気持ち良い航海だった 後気温が2度低ければ最高ですね(贅沢!!)

大きな船は 揺れも穏やか(曳き波通過時)スプレーも心地良い位
どこでも横になって寝られる
エンジンは静か・・・・なかなかですね

この船は 明日保田へ行き その後 戻って来週は西伊豆方面への予定のようです(Hさんは参加するらしい・・・・愛艇で行けば良いのでは?(^^ゞ )

その後の 船の移動は 船中泊のメンバーにお任せし バスを15分待って三崎口へ道路は渋滞していますね
から電車で帰宅 2時間半+行きの1時間=3時間半しか掛からない距離を9時間楽しめました



やはり今週も 私の(^_^)は レッサーパンダの様になってます
しかし 今日(月曜日)は暑いですね 風は多少出てきた様ですが 朝の雲はどこかに消え 昨日と同じ夏の雲が、空の周りから覗き込むように居座ってます
 
~最終章 おまけ~
 
ついでに ヨットって何だろう?
自分にとって ヨットって????
今回の様にに 目的地が有る場合 乗り物?
人だけ移動させるなら純粋な乗り物 電車やバス・車と同じ
物も動かすならば 車 バイク 自転車
目的地に快適に早く行くなら 飛行機だし
近場なら電車で 便利性(駅や空港が目的地で有る事は無いのでそこからの移動も考えると自転車? 疲れるからバイク・雨が降ったら嫌だから、もう一人いるし・・・車
船でも 手漕ぎボート? モータボート? モータクルーザ?
ジェットスキーも有るけど 濡れないで行くのは難しい
普段は 目的地は無い マリーナの周りを 回って遊ぶ、そして元の場所に戻る
これって 遊園地のジェットコースター?

快適性をヨットに求めるのは 揺れない(怖くない)ジェットコースター?
たぶんつまらないと思う
景色を見る? 観光地のゴンドラ?(行きも帰りも乗るなら)
遊園地のゴーカート?
自分で運転するし 元の所に戻ってくる 少しはスリルも有るし
でも 決められたコースだけ?
そう言えば 決められたコース以外を走れるのは(有る程度は決まりもあるが・・)
飛行機・船・オフピステのスノボ(それ以外も有るが)
乗馬なども昔はそうだったのだろう 現在では囲まれた(広い意味で)中だけ
飛行機 (ハングやスノボは 上から下へ)
飛行機は なにやら 規制で自由に飛ぶことは難しいと思う(ホンとはどうだが
知らないが、少なくても日本ではそんな気がする)

どこへも行かなくて ただ揺られているだけなら 手漕ぎボートや筏でいいと思うし
いかに(なるべく) 楽をして(そんな楽でも無い気はするが 息切れするような事は未だに無いので)快適な空間(エリア)へ行って 多少のスリルがあってのんびり出来て ちょっと技術と知識が必要で(これが重要かも)

つまり (有る程度)制限されないエリアを・自分の意思で・多少のスリルがあり・のんびりしたり・競ったり(あまり無いが)遊べる物 (食べ物ではない事は確かだ!)

ほかに何か有るだろうか・・・・?
あくまでも私にとってなので 人によっては 飛行機の代わりでも良いし(アメリカに行ったり) レーシングカート(決められたコースをいかに早く走るか)
観覧車 (のんびり 揺られて景色を見たり 居眠りしたり=自分であまり操船しない)それぞれ目的が違うのでそれでいいと思うし 時によって目的が違っても良い それらを包括できる遊び道具がヨットなのかもしれない
時には釣りもするし これって遊びの中で 別の遊びができるって事、やろうと思えば海水浴も・・・・

真冬の雨に打たれて好き好んで大荒れの保田へ向かった・・・
やはり 遊びだからですね(仕事じゃやらない!)
それ自体が 楽しければ いいと思いす
近いのはジェットコースター それも自由にコントロールできる(腕があれば)
そして無限のレールを選択して走れる・・・・・・


ゆったりとした時間をすごしたので 訳のわからない事を考えてみました
(ジェットコースターでこんなこと考える人は居ないでしょう でも9時間も乗ってたら・・・(^^ゞ )
さぁ~ 次は何処へ・・・・・

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