なかなか表にはでれない潤くんの名前を(小栗くん、竜也くんは弔辞を読んだので)、いつもの演劇好きの仲間の名前の中で
蜷川さんの前で、呼んでいただきました。
感謝です
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160516-OHT1T50070.html
<弔辞全文>
蜷川さん、おはようございます。松戸でテレビのロケをしていまして、帰り、ちょっと渋滞で3分ほど遅れてしまいました。すいません。
僕がこんなに超売れっ子俳優になったのは、蜷川さんの責任です。責任とって下さい。シンとしたけいこ場は嫌だけど、つまらないジョークには笑わなくていいぞ~って…蜷川さんがそういうお顔をしていましたね。
蜷川さん、そちらに行ってしまわれる前に、『尺には尺を』のけいこ場を訪ねてけいこを見学させて頂き、その後、竜也とおちあってお見舞いに行かせていただきました。その時の蜷川さんの姿を見た竜也の顔が忘れられません。母犬とはぐれて、雨の中で行き場を失った子犬のような顔をしておりました。
耳元でしゃべりかけると、苦しい息の中、何度か手を動かして応えようとして下さいました。テンペストやろうって言ったじゃないですか。プロスペローやらせてくれるって言ったじゃないですかと僕が言うと、少しだけ目を開けようとして下さいました。それは、渾身の力を振り絞るように見えました。蜷川さんはずっとずっと闘い続けてきてまだ、ベッドの上で闘おうとしていらっしゃいました。僕には到底、できないことだと思いました。
ひつぎにお入りになってからの蜷川さんのお顔を僕は見ておりません。ベッドの上で闘う蜷川さんの顔を目に焼き付けておきたいからと思ったからです。でもとても安らかで美しい顔をしておられると聞いております。
きっとそちらに行く前の蜷川さんの目には、平さんや、大竹さんや、りえちゃんや、そんしょうや、勝村や、あべちゃんや、桃李や、小出や、松本潤や、淳平や、新川や、塚本や、二反田がきっとずっとみんなが集まって並んでいて、蜷川さんのキューをワクワクドキドキしながら待っている。蜷川さんはいつものように、少し甲高いよく通る声で、いいか~、いくよ、っていってる姿が風景が、蜷川さんの目に映っていたのではないでしょうか。
もう少ししたら会いに行きます。シェークスピア君も交ぜてやって、一緒に芝居つくりましょう。もう少し待ってて下さい。