昨日のブラジル戦で結局はグループフェーズは3戦全敗でした。
ところで、バスケットボールの場合、いまやっているリーグ戦はグループフェーズといっているように思いますがなぜか日本では”予選”といわれます。陸上や水泳のいいかたかもしれませんが、英語では分けているので、日本語でも分けたほうがいいのではないかと思うのですが。バスケットボールの場合予選はすでに終わっていて、五輪に出ているチームは全部”本選”ということで、その中でグループフェーズ、トーナメント、とやっていくということであると思っています。
まあそれはともかくです。結局1勝もできませんでした。八村選手の離脱ということもありましたが、やはり、彼のようなプレーをすることはプレッシャーもあるのだなあと思いました。これは体のプレッシャーも当然ある。人間の肉体であそこまでのプレーをするというのはぎりぎりで鍛え上げてのことなのでしょう。そして精神的にも非常に張り詰めたものがないとできない。そこで、結局肉体的な不安などがあると、それを抑えてできるかどうかはかなり本人のメンタルによってしまうのでしょう。一流のスポーツ選手で肉体的にケガなどなしでやっているひとなどほとんどいないのではないでしょうか?みんな何かしらの故障と付き合いながらやっている、ということかなと。そういう意味でもし、フランス戦に最後まで出て勝利していたら、痛みがあっても抑えて出たのかも、と思ったりもします。あの試合でのアンスポーツマンライクファウルについて、試合後も日本側からの抗議もなく、また、もしかすると週刊誌の記事などでも、彼がでられない親善試合についてあれこれ書かれたこともあったりするのか、と関係ないとは思いつつもとても残念な気がしてます。世の中ではNBAが荒っぽいように書いてますが、そうではなく、ヨーロッパのバスケットの荒っぽさは相当なものと思いますが、、、また、それの反対に大した当たりあいがなくてもシミュレーションとも思えるような倒れ方などでアピールする技もかなりのものと思います。ただ、千葉ジェッツのジョン・パトリックHCはひじを使ったプレーについてアピールしていたようなので、そのあたりの考え方はかなり違うのでしょう。
『ラフプレー』に警鐘を鳴らす千葉ジェッツのジョン・パトリックHC、誤解を与えかねない発言の真相 | バスケットボール総合情報サイト バスケットカウント BASKET COUNT
寄り道がなかくなりましたが、ブラジル戦は八村選手抜きでの戦い。実は最初からある程度八村選手が3ゲームフルでは無理というのはホーバスHCの頭にあったのでは、と思うような布陣でスタートしました。そしてそれはそれなりに成功していたようにも思います。比江島選手のスリーは最後まで来なかったわけですけど馬場選手はそれなりの活躍をしました。Wカップのベネズエラ戦の記憶で、比江島選手のスリーが最後にくれば、、、とも思いましたがこれは残念なことでした。
ホーバスHCが今後どうするのかはわかりませんが、やはり新しいチームには新しいHCがいいのかもしれません。ホーバスHCには男女の両チームが海外の強豪と親善試合を行えるような調整などやってもらい、HCは別の人にしたほうがいいように思います。今のメンバーへの信頼はあついとおもい、それを切り捨てるようなことはなかなかできないと思いますが、これからはまた次のWカップに向けて大切な時期だと思いますので。
思い出すと、実は1990年代後半から2000年代前半、ユニバシアードで準優勝したりしたころは、それなりに育成もできていたと思います。もし世界選手権が4年はやく当初のスケジュール通りできていたら、もっとよかったでしょうし、実は当時、グループフェーズでそんなに大敗していたわけでもなかったので、そのレガシーを活かせればきっともっと早くに五輪にも出場できたでしょう。それが内紛で一気にばらばらになってしまったと。そのなかから出てきたメンバーはほとんど日本バスケットボール協会に育成の外からの選手で自ら海外に挑戦したりして成長した選手です。日本にずっといたのは吉井選手くらいではないでしょうか。海外に挑戦するのは悪いことではないですが、個人のリスクではなく、もう少し育成的な海外挑戦が可能な環境が今後の日本チームの成長には必要な気がします。