ごめんね

ヒヨコが入学して一番多く口にした言葉

「ママ、ひ～ちゃんが学校でわがままばっかり言ってるよ～～」


ひ～ちゃんが学校で大きい声で、先生に文句を言ったり一人別行動をとったりしているのを？？？？と思っているようだ。。


今までは、ひ～ちゃんの言動をそれほど疑問に感じないでいた。。

ひ～ちゃんの学校での言動を見ずに入れたのだが、ヒヨコが学校に入った今それは避けては通れない問題だ



どうしたものか？？？


私の出した答えはストレートなものだ。


ヒヨコとお風呂に入った時に、ヒヨコが「どうして、ひ～ちゃんはわがままを言うかな？？」と言い出した


「ヒヨコ、あのね
ひ～ちゃんは、コッコと少しちがうよね？？他のお友達とも少し違うよね？？どこが違う？？」


「え～～あのね、すぐ大きい声でわがままを言うの」


「そうだね。
でもね、ひ～ちゃんは小さい時から少しもお話をすることが出来なかったの。ママもひ～ちゃんの言いたいことわかってあげれなくてね。たくさんの先生や時間をかけていろいろな事を覚えて、今のひ～ちゃんがいるのよ。ひ～ちゃんが今、大きい声で一生懸命自分の思う事を言っているのも、自分の事を分かって欲しいからなんだよ。ヒヨコも自分の事をして欲しい時に「ママ～あのね・・」って言ってるでしょう？ひ～ちゃんも一緒なのよ。ヒヨコちゃん、世の中には目の見えない人、足の悪い人、色々いるでしょう？この前道の真ん中でお酒を飲んで暴れてい人もいたよね？？色々な人がいるものなの。。」


そういうと、ヒヨコも黙って聞いている。。

「ヒヨコ、ひ～ちゃんのことでこれからお友達に嫌なことを言われる事があるかもしれないよ。けれど、その時はきっぱりと言いなさい。


‘それで？ひ～チャンの事で言いたい事があるならママに言って‘

ヒヨコがそこでメソメソ泣いたら、そのお友達は余計にいじめたくなるからね。

ヒヨコ、泣くならママの前で泣きなさい。
意地悪な人の前で泣かないの。」


そこで、堰を切ったようにヒヨコが泣き出した。

ヒヨコが普段泣く時は、甘えたように作り泣きな感じなのだが・・

この時ばかりは嗚咽し、とまらない状態だった。


「ヒヨコ、コッコのお友達はひ～チャンの事で困った事があればママに言ってくれるの。ひ～ちゃんが困ったって言うとみんな助けてくれるの。」


「ウン、知ってる
普段、意地悪な事を言うカンちゃんもひ～ちゃんがないていたらすぐに来てくれるよ」

「そうだね。でもそんな人ばかりじゃないんだよ。そんな人がいれば、ママに言いなさい。担任の先生も言いなさい。ヒヨコ、なにもガマンしなくていいよ。ママに言いなさい」



大きい声で、ひたすら泣くヒヨコ。

風呂場では泣いていたヒヨコだが、お風呂から出てひ～ちゃんの前ではいつもどおりにしている。


ビックリしたよね。ヒヨコ

ゴメンネ。ヒヨコ

大事なお兄ちゃんだよね。

そんなことを言われも困るよね。


強くなれって言われても困るよね。

コッコにも同じような話を入学時にした。

コッコは
「だいじょうぶ、ママ。そんな事を言う人は馬鹿な人だから。コッコは気にしないよ」

そんなふうに言っていた

実際、コッコは意地悪を言う人には

「そんな事を言うな」という。

「おれは、そんなことを言うのとは友達じゃない」ということもある。


コッコの周りのお友達も、そんなコッコを充分に知っている。


男の子だから、あっさりしたものだ。


でも、ヒヨコは・・

女の子だし・・


女の子特有の何かあるような気がしてならない。。



コッコに
「ヒヨコに、ひ～チャンの事を話をしたのね。
ヒヨコ、びっくりしてたの。学校でヒヨコが泣いていたりしたら見ててね。ママに教えてね。いつもごめんね」


と言うと

「ママは大丈夫？ヒヨコのことは大丈夫だよ。ちゃんとヒヨコのことは見てるからね。心配しなくていいよ。K君やはじ君、じゅんもかんちゃんもいるから。」



ゴメンネ、コッコ。

ママの心配までさせて。

この前、と思ったコッコ・・・・


ごめんね

ちゃんとヒヨコのことを見てくれてたんだよね。。


ごめんね。


ヒヨコ、

コッコ。