トライやるウィーク

中学2年になると体験する、トライやるウィーク。


いわゆる職業体験、中学生版キッザニア…。



ひ～ちゃんは近くのお寿司屋さんに。


飲食店は人気がある

ひ～ちゃんも第一希望は、王将にしていたが抽選で外れて第二希望の寿司屋さんになった…そうだ。


なぜ、飲食店が人気があるかというと

まかないを出してもらえる…という噂かあるからだ。



幼稚園、保育園、児童館、コンビニ、病院、農園、空港、中華街…色々なとこにお世話になるのだ。


保護者もボランティアでお手伝いにいく。

朝の出欠をする人、学校で待機して電話番をする人、子供の行き先に行って様子見し、写真を撮ってくる人。



私も写真と出欠の手伝いをした。


初日、緊張した様子で集まってくる子供達。


集合時間より、20.30分早く来て、時計とにらみっこしていたり…。


普段、ちょっと大人びてきて声をかけるのを躊躇しそうな子達。


だけど、この期間中は


あっ、まだ子供なんだよなぁ


と思わずにいれない表情や仕草を感じとれた。



2日目の出欠をとり、見送りをする時に


昨日はどうだった？と感想を聞くと


「はい、お腹いっぱい食べました！！！」



はぁぃ？？？
それが感想かい？？



日頃、キビキビ動く賢い人だなぁ～って思っていた少年からの答がそれだ。


まかないにラーメン、餃子、天津飯を大盛りで食べさせてもらえたって喜んでいるのだ………


仕事の感想はないんかい？


あぁ～お皿をたくさん洗いました！


そんな感想かい。


実は、前夜、ひ～ちゃんにも
お仕事はどうだった？と聞いたら



「お寿司食べた。握りを1人前。サーモンもイカもマグロもネタがおっきかったぁ♪」

その程度の感想しかなかった…。


どこの息子も似たようなもんか…。

この質問を女の子にふると


「接客は難しかったです、緊張しました。」


「昨日は家に帰ったらよく寝ました。大変だなぁと思ったけど、頑張ります」
なんて言うんだよ…。

男女差なのか…やはり、女の子って大人なのね…。



写真を撮りに行っても、女の子は


おばちゃん～っと手を振ってくれたり笑顔だったりして愛想もよい…


男子は、ゲッ…きた…


かわいくない。


まっ、日頃、ヤンキーにそまりつつある子供のかわいい姿を見れるんもなかなか楽しい。



めんどくさい…と言われた、お手伝いだけど楽しかった。。



さっ、次は期末試験だっ。



頑張ってもらうよっ。

結局。

先週の金曜、例のネタ元の家庭からは連絡はなかった。


いいけどね。



どっちにしても、ひ～ちゃんも私もよくないんだし。

真実は闇の中。

久しぶりのネタなのに、意味深で嫌なタイトル。


先週末に、ひ～ちゃんが


ママ、ボランティアステーションに払う会費を払ってないの、だから千円下さい

というので、いったかな？と思いつつ、封筒に千円を入れ渡した。



夕方、帰宅したひ～ちゃんに

領収書あるんだったら出しといてね

と声をかけると、焦る



怪しい！


怪しむと、大声で叫び持っていた荷物を隠しながら家中を走り回る…。


ますます怪しい。

しばらくしたら、40円をお釣りだ…と持ってきた。しかし、領収書なし。

おかしい、かなり。
ボランティアステーションに、そのことを確認すると、やはりお金は不要だという返事が返ってきた。

夕食時、普段ならバクバク食べるはずなのに、食欲はなく、俯き加減。


お金の話になると、大声でわめく。


何に使いこんだ？と聞くと、騒ぎ出す…。


睨まれると

王将で餃子5人前食べたから。

5人前で960円？。そんなわけないやんっ！


さらに突っ込まれると白状した。

『Ｈ君に渡した。ボランティアステーションに来たいなら、千円渡せ。でないとクビにする』

だから渡した…と言う。

ボランティアステーションに渡すっていうのは、自分で考えた…という。


何度聞いても同じ発言。


渡さなければよかった。
でも、渡したらクビって言わないっていったんだよ…。


はぁ？そんなわけないじゃん！だいたい、そんな権限は彼にはないっ！。


相手の家の電話も知ってるが、乗り込むわけにはいかない…


担任に電話して、ことの顛末を伝える。


相手の子は、ひ～ちゃんと同じ部活でペアを組んでいる。担任は部活の顧問でもある。


担任も日曜の朝一に、我が家にいきます。本人からの話を聞きます。

と…で、日曜に担任やってきた。

担任にボランティアステーションの説明をし、ひ～ちゃんを部屋に連れきた。担任を見てダッシュで逃げようとするが、逃さない！。


担任が逃げようとする、ひ～ちゃんを落ち着かせて話を聞く。やはり内容は前夜と同じ内容。



相手の子の話を聞いてみる…と担任は帰った。

しばらくして担任が

『相手はそんなことは知らないと言います。話が平行線なので、明日のトライやるの帰りに学校に双方をよんで話を聞きます。担任、主任を交えます』

担任よ、カツアゲした人が素直に、とりました…なんて言わないよ。

直球に聞きすぎだよ。


そんなん翌日までに、いろいろ考えてくるよ…。

トライやるを済ませてから、ひ～ちゃんは登校。

待っていてもラチがあかないから私も後で学校にいく。


案の定、相手は知らないの一点張り。

ひ～ちゃんは、Ｈ君に渡した。

……学年主任も


お母さん、ここは警察じゃないから白黒をつけれないから、平行線のまま終わるかも知れない。


スッキリさせたいが、無理かもしれない。

息子さんの言い分に、間違いはないと思うが、相手をしばいて白状させるは出来ない。

相手のお母さんも今から来るから。待っていて下さい…


相手のお母さんも表情が硬いままきたよ…そりゃそうだ。


先生から、今回の話をザックリと聞かされ


「あんた、正直にいいっ。」
ぼくは知らん…彼のお金は知らん。

「お金はって他は知ってるんか？。」


お母さんが何を聞いても、やはり平行線。



彼は本当に、やってないのか？？。ひ～ちゃんが間違っているのか？？。



案の定、話し合いは平行線。真実は闇の中なんだよね…。



帰宅して、ずいぶん時間が経ってから一本の電話が。


相手のお母さんからだった


さっきは、挨拶もしないで帰ってしまって申し訳なかった。

帰宅してから聞いても、答は同じだ。けれども、それを信じれない。今はトライやる期間で就業体験中だから、働く意義を感じてお金を稼ぐ大変さを知ってもらいたい、週末にもう一度息子に今回のことを確認します。その答が同じかもしれないし、違うかもしれない。

少し、時間をいただけないですか？。




………すっきりしない学校での話し合い。


両方の家族、すっきりしないままの帰宅。


思うことは同じ。


被害者なの？加害者なの？？。


どちらにしても、心は晴れない。


トライやるのネタは後日別にかこうかな。。