昨日のNHK総合テレビごごナマにゲスト出演していたシンガーソングライター半崎美子さんを初めて知る。
「ショッピングモールの歌姫」として注目を集める半崎さんは、歌手として認められるまでの17年間、あきらめない気持ちを強く持って唄い続けた。
涙の名曲「明日へ向かう人」「サクラ 卒業できなかった君へ」が素晴らしい。ショッピングモールで歌った回数は300回を超え、自身の曲を天童よしみさんがカバーした「大阪恋時雨」も感動的だった。
ピアノの前に座ると、音や言葉が天から降って来て、自身をフィルターにして歌詞やメロディが湧いてくるという。また、透き通るような歌声と言葉は、共感して涙が出そうになる。レギュラーの久保純さんも泣いていた。音楽の素晴らしさは聴く側が共感を覚えることが一番だと思う。
小学生の頃にハーモニカを始めて、子供用のアコーデオンをひいたりしたこともあった。高校の吹奏楽部でトロンボーンとバリトンを担当、卒業後はアメリカのカウントベイシーとかデュークエリントンを真似て、ビッグバンド「楽団ジェリーメン」を結成、ダンスバンドとして演奏活動をしていた。「楽団ジェリーメン」は今年で結成54年になる。
東京へ出てきてからはジャズのライブハウスに通い詰めたり、高橋真梨子のコンサートに出かけたりして、演奏することよりも聴くことに楽しみを見出していた。高齢の今は、時折NHKラジオ深夜便で昭和の歌を聴きながら、悲喜交々としたわが人生を振り返る程度で、こうして半崎美子さんのような歌姫に出会うことも楽しみである。
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