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今朝4時台の【明日へのことば】は、岸本葉子さんの「10年後もはつらつと」のタイトル。
エッセイストであり、俳人としてテレビでも活躍の岸本葉子さん。兄姉と交代で、90歳で亡くなった父親の在宅介護を5年間体験した。岸本さんの近くにマンションを借り、平日の昼間は姉が、平日の夜は兄が、週末は岸本さんというように交代で介護にあたったという。
岸本さんは1961年(昭和36年)生まれの57歳。自身が還暦に近くなるにつれて、老い支度を考えるようになったという。
介護には不安が付きまとう。彼女は3つのことを話していた。「バリアフリー」と「筋力」と「好きな事」。
独身の彼女は介護を要するようになったらどうしようと考えるが、最終的には施設に入るにせよ、自宅マンションをバリアフリーにしようと考え既に実行した。
父親の介護で得た知識体験をもとに、まずトイレと脱衣場・洗濯場の壁を取り除いて、トイレでの介護をしやすくするなど、いまから大胆にバリアフリー化することで、介護する方も介護される方も、負担を軽くし将来の不安を少しでも和らげられたという。
次に父親の介護を通して「筋力」の大切さを実感する。トイレまでのわずかな距離も、時間がかかっても、出来るだけ長く自力で歩ける体力をつけておく。岸本さんは毎日片足立ち1分などの運動を例にあげていた。骨にもいいそうである。
そして「好きな事」をやることが認知症の予防にもなるしお勧めだそうだ。彼女は俳句暦10年になるが、「好きな事」としてずっと続けたいという。吟行や句会に出て楽しむことも出来るが、自宅にいても俳句は作ることが出来る。
私は74歳。「バリアフリー」と「筋力」と「好きな事」は同感であるが、この頃「筋力」の衰えを痛感している。4年半前に家裁の調停委員を辞してからは、一日の歩数が激減している。身体を動かすことが自分のため家族のためと覚悟して、筋力づくりを実践することから老い支度を始めたい。
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