ブラタモリ…田園調布

昨日録画しておいた、NHKテレビ「ブラタモリ　田園調布」を見る。隣の自由が丘の銀行支店に、昭和41年から47年まで勤務、田園調布も担当していたので懐かしく見ていた。

東京の田園調布といえば超高級住宅地。財界人、俳優、プロ野球選手などが住んでいることでも有名だ。外回りをしていた頃、有名俳優宅を担当していたりして、いまそのときの赤ちゃんが、映画テレビで活躍しているのを見ていると嬉しくなる。

多摩川に近い高台に、今から100年前に宅地開発されるときは原野のようなところで、パリの凱旋門の放射線状の街並みを想定して開発されたらしい。

三本の幹線の先は、円を書くように道路が作られていて、何故わざわざカーブしていく道を造ったのか、各戸に垣根の植樹を勧めた結果、緑が続くように見えることを初めて知った。

当初は東京への通勤圏として中級サラリーマン向けに販売されたそうで、いまのように高級住宅街になったのは、陸軍の高級軍人たちが、通勤にも便利で地盤の固いことに着目して移り住んだことから始まったらしい。

私が勤務していた頃は、近くに多摩川園遊園地や田園コロシアムがあったが今はない。ずっと前には水族館まであったという。駅の南側多摩川寄りの地域は傾斜地で、住宅には不向なことからそのような施設が設置されたという。

あらためて自由が丘の銀行員時代を思い出す。ここで知り合った同期の女性と職場結婚し、二人の息子を授かり、家も買ってこれからというとき、27歳でガンで逝った妻のことを思うと今でも辛いが、50年も前の懐かしい場所を見ることが出来てよかった。