我が家の聖母マリアの絵
中央が聖母マリアと幼子キリスト。左が聖母マリアの母 聖アンナ。
「無原罪のお宿り」
エル・グレコ展に行って、我が家の絵が聖母マリアに間違いないことがわかった。東京で郷里浜松の小学校の関東地区クラス会があり、その帰路上野の東京都美術館で開催されているエル・グレコ展に行ってきた。土曜の館内は大勢の人が1枚1枚の原画の前で熱心に見入っていたが、私はお目当ての絵をめがけて足早に歩を進めた。
宗教画が多く展示されていたとはいえ、不思議なことにパリやトレドの教会で味わったのと同じような、鳥肌の立つ思いがしてならなかった。仏像写真を撮るために全国行脚したときにも、鳥肌が立つ経験を何度もしたことがあるが、体中が震えるような感動は神も仏も変わらぬものである。
ところで、「聖アンナのいる聖家族」の原画の説明を読んでいたら、先日ブログに書いたhttp://blog.goo.ne.jp/goo3595628/e/31b79f9724786f58ce945fba2ef6bcf7ことが間違っていたことに気づく。35年前にパリで買った我が家の油彩画は、やはり聖母マリアに間違いなかったのである。わかった瞬間なんとなく嬉しくなって、たとえ錯覚でも聖母マリアがそばにいらっしゃるということの有難さをあらためて感じた次第である。
最後の展示作品は、エル・グレコの代表作として名高い「無原罪のお宿り」。聖母マリアが母アンナの胎内に原罪を免れて宿ったとする、カトリック特有の教義に基づくもので、エル・グレコが長年過ごしたスペインのトレドで、今でも篤い信仰を集めている作品である。
この日は、国立博物館にも立ち寄る。過日インターネットで、仏像写真撮影が可能なことを知って、愛用のニコンD800にF2.8、70~200ミリのズーム1本をひっ提げて本館と法隆寺国宝館の仏像を撮らせていただいた。http://blog.goo.ne.jp/photo/229683
すべて三脚なしの手持ち撮影であったが、ISO感度6400から25600に設定してカラー、モノクロに挑戦してみた。勿論粒状の粗は承知の上で、イメージとしては十分な手ごたえを久々に感ずることができた。まさに3630万画素の威力発揮である。25/2/23
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