6月15日

　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　横浜市　真言宗普光寺　弘法大師像

6月15日今日は何の日?

今日は仏教真言宗開祖弘法大師空海の誕生日とされている。空海は西暦774年(宝亀5年)讃岐国多度郡(現香川県善通寺市)に生まれた。

誕生日とされているというのは、6月15日が中国密教の大成者である不空三蔵入滅の日で、空海が不空の生まれ変わりとする伝承によるものとされる。空海の正確な誕生日は不明らしい。

我が家にとって今日は亡き妻の43回目の祥月命日。弘法大師の誕生日と同じ日ということを知ったのは、亡くなってから相当あとの事であるが、今日はお大師様の誕生日をお祝いする日でもある。

仏壇には毎日カミサンがお茶お水ご飯をあげてくれている。また、庭に咲く花々を摘んでいつも新しいものに取り替えてくれている。そのあと私が般若心経を唱えて亡き家族の供養をしているので、命日といっても特別なことはしないが、祥月命日となると27才で逝った亡き妻のことをどうしても思い浮かべる。

ラジオから邦楽が流れてきたとき、日本舞踊若柳流の名取りだった亡き妻の舞姿が目に浮かぶ。彼女は今でも27才のままであるが、二人の息子の年齢はそれより20年近く多い。いつまでも微笑んで私たち家族を見守ってくれていることだろう。

今日はこれから郷里浜松へ新幹線で行く。夕方親友のU君と酒食を共にし、そのあとは大衆割烹を営む74才の兄家族とも会食の予定だ。この頃は家事調停の仕事が増えてきて、帰省の時間も取りづらくなってきたが、兄弟ふたりになってしまったいま、健康でいられるうちにお互い会って会話することが楽しみになっている。