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星野仙一さん

2018年01月09日 11時24分43秒 | ハチパパのひとり言

年明け早々の6日、星野仙一さんが亡くなったとの訃報には驚いた。連日の新聞テレビは、闘将としての野球人生と、人のために生きた素顔が数多く報道されていた。

21年前に愛妻を亡くしたときは、葬儀で感極まって男泣きした場面も報道されていた。妻を亡くした男の気持ちは、同じ体験をした私にとっても共感したし、以来、再婚もしないでプロ野球界で闘って来られたことに敬意を表する。

今回、ネット検索で歌手坂本冬美さんの娘が、星野仙一さんの娘ではないかとの噂があることを初めて知った。真偽はわからないが、不謹慎ながら事実であっても星野仙一さんらしいと心の中で称賛したくなる。

いまの世の中、ちょっと手を出しただけで、暴力だなんだとすぐに問題になる時代ではあるが、星野仙一さんが現役バリバリの監督時代は、「闘将」と呼ばれその言葉通りの闘いっぷりだった。怒っている時の形相は、テレビ画面でもよくわかったし、しかし、そのあとのフォローも忘れない優しさも持ち合わせた人だった。

また、ボランティア活動にも力を入れ、地元岡山県の障害者施設には毎年のように寄付を行っていたそうだし、東日本大震災被災者への支援等々、その活動範囲は広くて持続的だった。だから、星野仙一さんが亡くなり悲しみにくれる人々がたくさんいる。

私は今年74歳になるが、星野仙一さんが70歳という年で亡くなったことに衝撃を受けている。こういう人こそもっと長生きしてほしかった。すい臓がんは発見が遅れることが多く、見つかったときは手遅れと言うことが多い。

私の先妻は、27歳で原発性肝臓がんで亡くなった。見つかったときは余命1ケ月と宣告され、結局4ケ月後に他界した。その後、がんに対する恐怖感が強かったが、息子二人が大学を卒業する頃から、その時はその時とがんに対する恐怖感も薄れ始めていた。

しかし、もしもがんになったら、星野仙一さんのように親友にも伏せて頑張り通せるだろうか全く自信はない。おそらく狼狽え恐れおののくだろう。そうならないよう神仏に願うばかりである。



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