ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

今思うこと

2017年07月26日 06時44分45秒 | ハチパパのひとり言

政治とか経済問題に触れることは滅多にないが、いまの日本、ゲリラ豪雨であちこちに甚大な被害が出ているというのに、国の政治家は一強首相の雁首を取ることに血眼になっている。

経済最優先の政治課題も構造改革も、上手くいっているようでちっとも進まない。マイナス金利、非正規社員、少子高齢化、若者の自殺増加、原発事故の後始末、十数万人の家族を路頭に迷わすかもしれない東芝の危機などなど、日本のいまは危機に瀕しているとも言える。

銀行員として、長年安定した職業生活をしてきた自分が言える立場にないが、銀行員大量失業時代が来るという本まで出版されている。金融の垣根が撤廃されて久しいが、銀行、信託、証券、生保の棲み分け、色分けが薄らいできている。

高度成長期に金融機関の果たす役割は大きかった。お客様の預金信託を企業に融資して稼ぐことを本業としていた。とくに私がいた信託銀行は、国の基幹産業である電力、鉄鋼などの設備投資資金を安定的に供給してきた。

こんなこといま言っても仕方ないが、当時の主力商品である5年もの貸付信託は、金利年7.47%,半年複利で預けた元金は5年で1.5倍(年平均8.81%)、10年で2倍以上(年平均10.68%)にもなった。

いまはどこも扱っている投信が運用の中心であるが、定期預金の金利は1年もので年0.02%から0.12%という時代。一方で住宅ローンや自動車ローンは超低利で助かっているが、金利の上昇が始まれば途端に返済が滞る人が急増する。

デフレ脱却というが、物価が上がると収入もスライドして上がる昔の方程式はこれからはないのではと思えてならない。信じられないかもしれないが、私たちの時代ベアが30%などという年もあった。

しかしながら、低成長、低金利のいまが普通なのかも知れない。災害大国日本ではあるが、戦争もなく平和な国である。確かにお金は沢山あった方がいいかもしれないが、あいだみつをさんの心の暦にあるように、「お金はないと不便、便利な方がいいなあ」そう思う程度が一番いいかもしれない。

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿