久しぶりに家庭裁判所の少年審判の付添人を務めたが、また父子家庭の子どもの事件だった。
私自身父子家庭20年やってきて、死別離別の違いはあるものの、父子家庭の少年が非行に走るのを目の当たりにすると心が痛む。
今回は、親権者である父親がオートバイ事故による障害があるということで、付添人の依頼を受けて出廷することになった。
件の少年は(以下フィクション)17歳で両親は10年前に離婚、当時小学生だった少年は父方に引き取られて過ごしていたが、父方の実家に居住する祖母と同居していた。
高校中退してアルバイトをしていたが、家族に無断でオートバイを買い、赤信号の交差点に進入して危うくタクシーと衝突しそうになり無免許運転が発覚した。
少年との面談は短時間であったが、交通事故が相手も含めて人生を大きく左右するということの自覚を促し、アルバイトと学業(通信制高校)について、家族の支えに感謝しつつ、我慢強く続けてほしいとアドバイスして終えた。
朝寝坊の少年が、新しいアルバイトで4時半に起床、5時半には祖母が作ってくれた弁当を持って仕事に出かけているという。土日の休みしかとれない状況で勉強もしなくてはならないのは大変だと思う。この苦労を乗り切ったとき、少年の未来に希望という光が見えて来る。そう信じてやまない。29/9/28
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