横浜三渓園 蓮の花
今朝の新聞別刷り記事「それぞれの最終楽章」《がん患者のこころ》を読んで思った。寄稿者はがん研有明病院腫瘍精神科部長清水研氏で8回目の最終稿。
記事の内容は、48歳で乳がん発症のお母さんの話。家事を手伝ってくれる高校生の娘に負担をかけていると自分を責め、娘さんの行く末を心配していた。(中略)やがて肝臓にがんが転移、娘の高校卒業後間もなく旅立つが、がんの告知をきっかけに、人生が有限だと実感すると、どのように過ごしたらよいか誰しも真剣に考える。
そして、人生を振り返り、「本当に大切なことはこれだ」という自分なりの答えを見つける。来し方を思い、じっくりと自らの生を確かめると、ほぼ例外なく最後には自分の人生を肯定する。自分の人生が有意義なものであったと実感し、人生を肯定することで、がんは年齢に関係なく、人生を統合する貴重な時間を十分に与えてくれるという。
実際に自分ががんの告知を受けた段階にならないと、真剣に自分の人生を振り返り、有意義で実り多いものだったという実感を持つことは難しい。「本当に大切なこと」は何か、いろいろな答えが浮かぶが、日々の暮らしの中で見つけ出すことを心がけたい。
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