今や6人に1人と言われる子どもの貧困。中でも1日3食の食事をまともに取れない、空腹で眠れないという子もいる。
親の貧困が原因の場合もあれば、親が仕事で忙しいなどの理由から、1人で食事を取らざるを得ない「孤食」などもあり、子どもの食事は大きな問題を孕んでいるという。
つい先日、大阪のおばちゃんだったと思うが、30年もの間、行き場のない子どもを自宅に呼んでご飯を食べさせている人のドキュメンタリー番組が放送されていた。世の中こういう奇特な人もいるんだと感心していた。
先週末、NHKのサキドリで放送された子ども食堂にも関心を持つ。区の支援を受けつつも、自分の子どもだけでなく、他人の子どもの世話をするには勇気と根気が要ると思う。
離婚して父子家庭となったお父さんと小学生の息子も来ていた。そのお父さんは、子ども食堂への恩返しにと、重たい荷物の運搬などをしていた。父子家庭の大変さは、私自身20年間も経験しているので気持ちがわかる気がした。
一昨日、元職場の仲間と飲み会があったとき、同じ横浜市内在住のSさん(75歳)が子ども食堂のご飯づくりに参加しているという話を聞いた。Sさんは料理教室にも通っていて腕を振るっているらしい。私も男の料理教室に行っているが、ここまでボランティアで社会活動ができるのは本当にエライと思う。
今日の朝日新聞朝刊の「子どもの貧困どうする?」の記事。貧困解消の責任についてアンケート結果などが掲載されていたが、親の責任というより、社会の責任とする割合が多い。
親にも社会にも責任がある課題であるが、とにかく猫も杓子も大学まで行かせる風潮には抵抗を感じる。本当に学びたい子どもが行くべきで、高校までは当然としても、その後は専門学校という選択肢もある。
経済的な理由で高校・大学に行けない子どもも沢山いる。それでも何百万もの奨学金を就職してから返済していくまじめな学生も多いと思う。大学に行ってもろくに勉強もしないで遊んでいる学生がいると思うと腹が立つ。
どんな親でも学費を稼ぐのに大変な思いをして働いているのだから、欧米の学生のように働きながら親に学費を返す気位が欲しい。大学に通わせるのは、親は親で子どものためであるが、これからの世の中、老々介護の時代になることはほぼ間違いない。親とて年金だけでは食っていけない時代がやって来る。老人の貧困どうする?
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