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親不知

2016年09月20日 21時53分51秒 | ハチパパのひとり言

親不知が1本、生えてから50年くらいになる。今年2月に18年ぶりに歯医者へ歯石除去に行って、親不知が虫歯になっていることがわかった。

これまで歯石除去と歯のクリーニングをしてきて、痛みはないものの親不知の抜歯が、今日まで行われなかったことに疑問を感じていたが、それは痛みがないというだけで今日になっただけのことだった。

そもそも歯医者で治療を受けたのは、今から58年前の中学2年のとき、両側下の奥歯4ケ所の虫歯治療だった。そのとき以来、歯医者へ行ったのは歯垢や歯石の除去3回程度。

今でも全部自分の歯であり、抜歯するなどというのは、小学生のとき乳歯を糸で自分で抜いたくらいで、下の歯は天井に、上の歯は床下に投げ入れるのがよいとされていた。だけど歯医者での抜歯は生れて初めてだ。

正直な話、気が小さい私は、麻酔してくれることは知りつつも、麻酔の注射はチクッと痛いだろうなとか、歯をペンチで引き抜かれるイメージでいたからすごく緊張していた。

ところが開始してから約15分、終わりましたという先生の声に、「えっ!もう取ったんですか?」と驚くばかり。私の場合は、親不知が真っすぐ生えていたこと、少しぐらついていたことから簡単にとれたとのこと。

昨日、インターネツトで親不知の抜歯について、様々な症例をインプットしたがために取越し苦労をしていた。バカみたい。

抜歯してからすぐ痛み止めを2錠服薬、あと2日間毎食後腫れ防止の内服薬を処方されているが、10時間経ったいまも痛みや腫れが全くなく、歯医者に行ったことすら忘れている感じがしている。

72年生きてきて手術は4回。最初は21歳のときの虫垂炎(俗にいう盲腸)、41歳で胆石が出来て胆のう切除、61歳で下肢静脈瘤手術、69歳で狭心症。いずれも短期間で何の異常もなく、今回もたかが抜歯といえども無事済ませられたことは、み仏の加護のおかげかもしれない。

そもそも親不知は20歳前後で生えてくる歯のため、平均寿命が40歳前後だった昔の人たちは、自分の子供の親不知が生えてくる前に亡くなってしまって、この歯を見ることができない、というのが親不知の名前の由来だと言われている。

 



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