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沈魚落雁閉月羞花

2014年01月23日 06時03分01秒 | ハチパパのひとり言

                     

昨夜早くに寝てしまって、夜中の3時に起きてしまった。かけっぱなしにしていたラジオから、深夜便3時台にっぽんの歌こころの歌、荒木一郎の「空に星があるように」が流れていた。昭和41年の歌で、その年21才の私は郷里浜松から東京自由が丘の銀行支店に転勤した。今でもその当時の都会の感動は忘れない。

深夜に起きるのは久しぶりで、自室の机に座ってことわざ辞典を何気なしに見開いたページに載っていたのが沈魚落雁閉月羞花。ちんぎょらくがんへいげつしゅうかと読む。美人を最大限に形容した言葉だそうだ。出典は中国の荘子。一般的に美人とは、女性の美人のことを言うが、私の挙げる美人は二人の女優。世界ではオードリー・ヘプバーン、日本では吉永小百合である。

ヘプバーンに関しては、1953年に公開されたアメリカ映画で、初の主役を射止めた『ローマの休日』があまりにも有名だ。とにかく彼女の美しさは永遠の美しさだ。

1993年1月20日の夕方、ヘプバーンはスイスのトロシュナの自宅で、がんのために息を引き取り、トロシュナを一望できる小高い丘の小さな墓地に埋葬された。もしもスイスに行ったら、ヘプバーンのお墓を訪ねてみたいと思っていたことがあったくらい好きな女優である。。

吉永小百合は1945年3月生まれ、私と同学年であるが、とにかくいまだに若々しいイメージを保ち、幅広い世代から支持され、名実ともに、わが国における戦後最大の女性映画スターである。とにかく清純な美しさに惹かれる。

つい最近、テレビで竹中直人と共演した「幻の邪馬台国」を観た。邪馬台国があった場所を生涯探し続けた宮崎康平と、盲目の彼を支え続けた妻・和子の物語。和子を演じた彼女は、まさにそういう人だと思う。日本の、女としての、ひた向きさを地で演じることができる人だ。

私の好きな二人の美人は、心の美人でもある。ヘプバーンのユニセフの活動はあまりにも有名だし、小百合さんはヒロシマ・ナガサキの原爆詩朗読会を、20数年に渡りライフワークとして取り組んでいる。人に優しいことも美人の秘訣である。



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