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亡き妻の五十回忌に蓬餅
草餅に故郷の香り母思ふ
命日に草餅あげて観音経
草餅やあんときな粉の味くらべ
草餅や鎌倉みちに道祖神
懐に母の手匂ふ蓬餅
草餅を食らふ孫子に好好爺
2月の句会が終わって、3月の兼題に取りかかる。早め早めに作句しないと間際ではロクな句が浮かばない。詩や俳句は推敲も大切だ。
草餅はずいぶん口にしていないが、全国和菓子協会の藪光生専務理事によると、「草餅は平安時代から食べられていて、元々は母子草(春の七草ゴギョウ)を使っていた。それが春に芽吹き、香りのよいヨモギに変わってきた」とのこと。また、母子草を使わなくなったのは、餅にするとき母と子をつき混ぜるようで縁起が悪いとする説や、ヨモギの生命力の強さや薬草効果を期待したという説があるそうだ。昔は都会であってもちょっとした空き地や公園にヨモギが生えていたが、犬のおしっこがかかっていたりして嫌がられ、今は里山でしか食べられるヨモギは摘み取れない。
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