ハチの家文学館

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演歌のこころ6

2010年01月06日 20時53分43秒 | ハチパパのひとり言

ここでいっしょに 死ねたらいいと
すがる涙の いじらしさ
その場しのぎの なぐさめ云って
みちのく ひとり旅
うしろ髪ひく かなしい声を
背でたちきる 道しるべ
生きていたなら いつかは逢える
夢でも逢えるだろう

時の流れに 逆らいながら
ひとりゆく身の 胸のうち
俺は男と つぶやきながら
みちのく ひとり旅
月の松島 しぐれの白河
昨日と明日は ちがうけど
遠くなるほど いとしさつのる
みれんがつのるだけ

たとえどんなに 恨んでいても
たとえどんなに 灯りがほしくても
お前が俺には 最後の女
俺にはお前が 最後の女
たとえどんなに つめたく別れても
お前が俺には 最後の女
たとえどんなに 流れていても
お前が俺には 最後の女

山本穣二「みちのくひとり旅」(市場馨作詞、三島大輔作曲)

この歌が好きだ。とくに「お前が俺には最後の女」のくだりがいい。お前とは誰かは想像にお任せするが、唄っていてジンとくる。

ラジオ深夜便3時台のにっぽんの歌こころの歌で久しぶりに演歌を聴いた。この番組では必ずその歌が出た年と出来事などを紹介してくれる。その年にどうしていたかなど自分史にダブらせていろんなことを思い出す。切なく悲しいことが多いが・・・。

演歌を聴いていて思う。曲が先か詞が先かは知らないけれど、どうしてこんなに切なく悲しい言葉が出てくるのだろうか、実体験なしで書けるんだろうかなどと思ってしまうのである。

幸せになると何も書けなくなる私は、詩を書くことを躊躇っている。大宅歩の本に書いてあったように、少年のような心にならないと詩がなかなか書けないでいる。


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