NHKスペシャル選まど・みちお百歳の詩「命をうたう」をみる。15歳から詩作を始めたというまどさんは、童謡「ぞうさん」などの作詞者としても有名な方である。
現在は老人医療施設に入所しているが、百歳の今も現役の詩人として創作意欲が少しも衰えていない。肉体は百歳でも、精神は少年のような純粋なたましいのままである。
ありふれた風景や自然の営みを、毎日呟くように普通のノートに書きとめ、それを詩にしている。命をうたっている。コツコツとことん地味である。
まどさんは、見過ごしがちな命の不思議をさりげなく詩に表現している。朴訥とした語り口がまたいい。老いを見つめたユーモラスな詩にも味がある。奥さんの認知症が年々進み、それを苦にしてまどさんも一時うつ病になったそうだ。それでもまどさんは、老いゆく日々を明るく綴っている。
私はとても百歳まで生きられると思わないがまだまだ65歳、まどさんのように人間や動物や自然の命をみつめて詩っていきたい。
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