読書のあと何気なくテレビのスイッチを入れたら、NHKBSハイビジョンで「100年インタビュー」をやっていた。再放送ではあるが、女優岸恵子に石澤典夫アナウンサーがインタビュー。数々のエピソードに興味津々、90分の全てはみられなかったが、彼女の生き方、感性に感ずるものがあった。
岸惠子 昭和7年8月11日横浜市生まれ。ウム!?私と一回り違いの同じ誕生日だ。映画「君の名は」でその名を不動のものにした昭和の大女優である。年取った今も美人であることに変わりはなく、御年78才とは思えない若々しさがあふれている。
もともと作家志望だったそうで、とくに川端康成の作品を愛読していたとのこと。フランス人の映画監督イヴ・シャンピとの結婚式には、川端康成が立会ったという。1人娘デルフィーヌ=麻衣子・シャンピちゃんが12才のとき、イヴ・シャンピと離婚。娘との生活を経て、今は孫も二人いる。日本とフランスを行き来しながら、仕事に私生活にご多忙のようである。
インタビューの中で彼女が言っていた言葉に、「窓を自分で開けないと、新しい風が入ってこない」「窓を閉めたままでは何も変わらない」というのがあった。いい言葉だと思う。横浜空襲で悲惨な戦争体験もした彼女、女優でありながら自分らしさを失わず、離婚のときも、自ら素早く娘としたたかに生きる決断をしたこと、今でも世界の著名な人々と交流して幅広く活動している。我々庶民とはほど遠い世界の人ではあるが、人間として生きるヒントを教えられた気がした。 22/8/23
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます