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ラグビー

2019年10月07日 13時38分26秒 | ハチパパのひとり言

          学生時代ラグビーのキャプテンも務めた大宅歩

いま日本はラグビーワールドカップ2019で大騒ぎ。A組の日本代表は3連勝で史上初のベスト8入りが有望視されている。

ラグビーのルールは下の息子が高校・大学(明治)でラグビーをやっていたのによく知らない。息子二人が浜松の小中学校でサッカーをやっていた時は、毎週末のように父母の会としてくっついて観戦していたのでルールは知っている。ちなみに、その当時息子たちは、かの有名な元全日本代表武田修宏君と同じチームにいた。

先日、下の息子が社会人の同好会ラグビー試合で肩を怪我したことで、ラグビーは怪我が多いスポーツという感覚がいまだにある。息子はよっぽどラグビーが好きなようで、怪我しても続けたいと言っている。

ラグビーというスポーツに興味を持ったのは、私の愛読書「ある永遠の序奏」(大宅歩著)で、著者が16歳の時にラグビーで2度も肩の骨を砕き、したたか頭を打ったという記述である。大宅歩はその後遺症で33歳で亡くなるまで、異常な病気の発作に襲われ、生から死の間を行き来するようになった。

大宅歩は有名な大宅壮一の息子で頭脳明晰、かの川端康成が大宅壮一に「君の息子は優秀なんだってねえ」と言わしめたエピソードがある。「ある永遠の序奏」を書店で手にしたのは1967年(昭和42年)5月22日と本の末尾に書いてある。当時、自由が丘の銀行支店に勤務していた頃で、亡くなったカミサンと職場で知り合った頃である。

「ある永遠の序奏」に著者33歳時に書いた『歴史と運命』の詩の中に、ラグビーのことが書かれている。

運命は ラグビーの球のようだ

どうはずむかわからない 人間は

それに対しまったくの無力なのだ

まったく無力なのだ

レフリーがスクラムといえばそれに従わねばならぬ

はるか 五十ヤードむこうのレフリーに

アドヴァンテージというルールさえあるのに

だが何故にラグビーの球は 

丸くなく楕円なのだろうか

審判の権限を一人にしぼったのだろうか

歴史の不思議な運命を辿る路はここにある




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