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全日空生活に入って、新聞を隈なく読むようになった。今朝の朝日新聞生活欄「紙芝居おばさん盲導犬ベルとゆく」に眼がとまる。全盲の女性が盲導犬と一緒に、小学校やデイサービス施設等を回って紙芝居をやっている記事である。
その人は栃木県宇都宮市の平山マスミさん65才。私と同い年だ。マスミさんは21才のとき、家族に内緒で鹿児島から26時間も汽車に揺られて栃木へ出てきたそうで、鍼灸マッサージ師として働いてきたとのこと。60才のとき社会参加したいと紙芝居を始めたそうです。歓声や息遣いで子供たちの喜ぶ顔が見えてくるとのこと。そばに座っているベルも、終わりの拍手が聞こえると立ち上がって尻尾をふって喜んでくれるそうです。全盲のご主人の支えもあって頑張っている。
一昨年の秋、ガンで亡くなった同い年の聴覚障害の従兄弟を思い出す。夫婦で同じ障害を持ちながら、互いに支えあって生きてきた。従兄弟は大学病院の食堂で働きながら、時々ヨーロッパに出かけて油彩の風景画を描き続けていた。夫人の支えもあってのことだった。障害を持っていても一生懸命生きる姿は感動的である。
健常者として当たり前のように生きてる自分が恥ずかしくなる。過去2回の横浜での仏像写真展を、障害者福祉作業所のレストランで行ったが、そこで働く人との会話を通してハンデを乗り越え頑張ってることに感動した。また、1ケ月にわたる写真展への来場者の方が食事したり作業所の作品を買ってくれたので、売り上げが増えたと作業所の皆さんが喜んでくれた。
これからは福祉施設のイベントなどで、写真撮影のボランティアが出来ればと考えている。先日、障害者施設の職員の方に、「施設の方が写真を撮られることに抵抗はないでしょうか」と訪ねたところ、「だいじょうぶですよ」と言ってくれた。少しずつ出来る範囲で社会貢献していきたい。
第5回オンキョー点字作文コンクール 優秀作品 作 平山マスミさん
http://www.jp.onkyo.com/tenji2007/jp02_hirayama_sakuhin.htm
21/10/24 草稿
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