今朝の朝日新聞1・2面にいじめと不登校の記事が大々的に掲載されていた。全国の小中高などでの昨年度のいじめは、文科省の調査で41万件超と過去最多となった。
いじめの統計数字は、小さなトラブルでもいじめとして把握し、早期対応を学校に求めていることから急増したこともあるが、「冷やかしやからかい、悪口を言われる」が257千件、「軽くぶつけられたり、遊ぶふりしてたたかれる」が87千件となっており、合計で全体の84%を占めるとのこと。
いじめは5年前から、いじめられた子どもの立場で判断すると定義されたことで、こういっては何だが些細なことでもカウントされているようだ。ちなみに、重大事態と判断されたいじめは474件で少ないが、前年度より78件増加していることは注意を要する。また、いじめとも関連する暴力行為は63千件で前年度より3千件余り増えていることも懸念される。
不登校の子どもは、小学生が35千人、中学生が108千人で計143千人、それから児童生徒の自殺が250人で、いずれも過去最多になったと書かれていた。
いま私は、非行少年の更生支援団体のボランティアで、非行少年の社会奉仕活動のサポートをしたり、少年事件審判の付添人などをしている。少年事件の件数は少子化もあってこの10年間減少しているものの、いじめや虐待で非行に走る子どもも少なくない。
私たち高齢者の小中学校時代と比べても仕方ないが、いじめの定義などなかった時代で、一度や二度バカにされたぐらいでいじめと感じることはなかった。今の時代は子も親も先生も、いじめに対して極端にまで神経をとがらせ大変だと思う。
今の子どもは小学校1年生から塾通いして、受験戦争に勝ち残ることを目標にしている家族も多い。しかし、少年は少年らしく、人として互いに思いやる心を持ってほしいと願うばかりである。大人の私たちも同様だと思う。
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