四万十大橋を過ぎて暫く左手に見えていた四万十川の川面が
見え無くなって間も無く、瓦屋根に大きく「田子作」と描かれた店が現れる。
何度か店前の国道(321号)を通り足摺岬方面に向かう折、立ち寄り掛かったが
カーブを曲がると突然、その光景が出現するので、行き足が掛かって
いて通り過ぎること再々であった。
今日は予め心の準備をしていたので安全に店横に停める事が出来ました。
少し照度の落とされた店内の明かり。
カウンターを通して格子窓から見通せるのは野辺の風景。
趣食堂とはこういう店の事を言うのだろう(ヒロシです)
席に着いて天ぷらうどんを頼むとお母さんが
「野菜のかき揚げですが構いませんか?」
と聞かれ「はい」と答える。
天ぷら油の鍋に火を付け「雨が降りそうですねえ」と
言われるので「もう降り出しました」と私。
続いて「寒くは無いですか」と聞かれ「大丈夫です」
「ケチってるんでは無いですが、私らわ」と。
「そうですねえ、車でも14、15度位だとヒーター入れるの微妙ですから」
と答え、冷蔵ケースを見ると今日は「寿司類」は作って無いようだったので……
上品な色にしゅんだ、おでん(150円/本)を頂きました。
天ぷらうどん(¥800)
玉葱と人参と春菊のかき揚げ、これくらい軽いのが宜しい。
小さく3個に分けていますので一個づつ饂飩に投入し
柔らかくばらける前に、麺と一緒に頂くのが好きです。
茹玉子と蒲鉾は「彩」なのでとても薄くスライスされています。
甘いだけでは無く、余り類を見ない味の出汁が特徴でしょうか
成程「これが野辺の味」なんだねと一人納得しておりました。
--shop data--
店名:野辺の味・田子作
所在:高知県四万十市間崎1175-1(Google地図)
電話:0880-36-2829
営業: 09:00~19:00
定休:第1第3火曜日
創業:昭和54年