旅の鉄則若しくは、帰巣本能の現れと申しましょうか、今夕帰るという日の午後となれば、方向的には
乗車駅に向かいながら、余裕あれば取材やお土産探しをするという流れが落ち着いて過ごせます。
今朝、烏丸口のバスターミナル前で買い求めた、市バス専用「一日乗車券カード￥500」を有効に
使って下鴨、糺す森から河原町三条下車、イノダの本店を探して西へ歩きます。
なんせ、今回の事前計画では予め４店の洋食屋と２店の喫茶店を候補に詳細な地図付き資料を
準備し全く無駄の無い取材をすべく段取りしておったのですが、tim氏の評価を参考に
大幅に変更した関係で、初日の「はせがわ」以外は資料が全く用を、なさ無い状況でして
某誌の付録「京都百食、京都百景map」だけを頼りに移動しているのです。
幸い、イノダコーヒは目星を付けたとおり（←通りと、とおりを掛けているのですよ）
河原町通りから西へ７つ目の通りに難なく見つける事が出来ました。
見知らぬ土地へ行けば、廻りに居る人に、或いはその辺のお店の方に聞けば
簡単じゃあ無いかと思われましょうが、自分の中にランドマークが無い以上、教えて貰った
ところで、少々見つける時間短縮になる程度だろうと思っていますので基本自力本願？な訳ですね。
行列こそ有りませんが、店内は、ほぼ満席、黒服の従業員が
『お煙草はお吸いになりますか？』
『それでは、二階席かこちら（メモリアルルーム）になります』
外観からは全く想像が付かないのですがなんと大きな（広い）店でしょう、合わせて200席以上ですか……
何故か座り心地の良い椅子に落ち着いてこのお店を代表するブレンド
「アラビアの真珠」を砂糖＆ミルク入りでオーダー。
廻りのテーブルは殆ど女性グループばかりですが、微妙な距離感が保たれているせいか、話し声が
気になることも無く、モカベースの薫り高い珈琲が移動の疲れを癒してくれます。
北白川の進々堂が10年先輩ですか、100年を超える老舗が数多（あまた）ある中、珈琲専門店
ですからな、地元のファンは言うに及ばず、観光客にもきっと再訪アリの店だと思います。
本を読むでもなく、携帯を操作するでもなく、しばし「うとうと」してしまいました。
そういえば、ほんやら堂の珈琲が丁度切れたところでした
今回の旅、唯一のお土産はこれに致しましょう。
アラビアの真珠（300ｇ）粗挽き￥1,380
--shop data--
店名：イノダコーヒ本店
所在：京都市中京区堺町通三条下る道祐町140番地
電話：075-221-0507
営業：07:00～20:00
定休：年中無休
舌代：￥500
