先程まで強く降っていた雨がエントランスの石畳に灯りを映している。
「魚の棚」方向から傘も差さずに現れたのは弥二朗氏。
『弥二様、雨が・・・・・・』
『傘が無い、濡れて参ろう』 (浪人かっ!)
そうですねえ、時折強く降る時も有れば「シトシト」と息を継ぐ時も有る
その合間を縫って移動すれば邪魔な傘も必携では無いようで。
カウンターに8人も座れば満席故、本来は二次会的な使い勝手が良い
だろうと思われるお店(お聞きすると3階は10人ほどがゆっくり呑める
ようですが)
早い時間の方が落ち着いて一献、傾けることが出来そうだと思った
通り、19:30過ぎの店内は私達が一番客だった。
(客の出足は概ね、遅いのだとか)
アルコビルが開発された折、元の商家の建物で唯一残されたのが
この「蔵」――落ち着きや物との距離感を心地良いと感じる理由は
正方形という蔵の造作と無縁では無さそうだ。
先ずは「アサヒの熟撰」を一杯。カウンター上には「土佐の産物」
と共にマスター「小松氏」手作りのサラダや茄子の煮浸しが骨董の中
皿に盛られ何から頂こうかと迷ってしまう。
今夜の「お目当て」は此方の「燻製5品盛り」時計回りに上から
「明太子・沢庵・鯖・カマンベール・土佐ジロー」と何でも燻製
しちゃってます。
特に「燻し」が効いているのが「カマンベール」口中燻製ワールド
が広がります、が、ビールとは相性が悪いようで--弥二朗氏が
目敏く見つけたのは・・・・・・
↑「電気ブラン」
実はマスターの私物故、メニューには載って無い「裏メニュー」
でも、燻製にこの甘さは「合わねえ」だろうと私見。
えぇっ、これサービス!「マスター良い人やぁ」
↑黒木本店の「山ねこ」
やっぱ「芋」でしょう、傾向として塩味の「酒肴」が相性良し
ですが中でも「沢庵」がね、一番合うのです。
「燻製は、ちょっと~」と敬遠気味のお嬢には先日、頂いた
「フルーツトマトと季節野菜のサラダ」や
「マスカルポーネチーズクラッカー・ラベンダーの蜂蜜かけ」
等をお奨めしませう。
何故、こげな素晴らしいお店が出来たのか最近まで会社員を
されていたと言う「マスター小松氏」にお聞きすると
『化粧品会社の仕事で九州に居た時代から
食べたり、呑んだりが好きだったもので――』と。
「センスの良さ」「人あたりの柔らかさ」なんて勉強して身に
付く物で無いですから、やっぱ、お人柄なんでしょう、女性
ファンがこれからも増えそうです。
因みに「お総菜」も特に修行なさった訳では無いようで(驚)
「呑兵衛の戯れ言」にお付き合い頂いた時も過ぎて、段々お酒
のオーダーが多くなってきました、そろそろ邪魔に成らないうち
にお勘定、御願い致します。
『スゴスゴと オジも退散 フクワウチ◎』
--shop data--
店名:酒燻「フクワウチ。」
所在:高知市はりまや町2-10-1(Yahoo!地図)
電話:088-884-7707
営業:19:00~25:00
定休:火曜
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知らないことばかり・・・。
神髄は『カウンターで主人との対峙』
にありですか。
一昨日も大スカ引きました。
最近、選球眼が鈍ったようで・・・
対峙という程のものでは有りませんが・・・
お客さんが未だ少なかった故、オジの戯れ言の
相手をして頂いたような訳で。
新規開拓のリスクを一手に引き受けているかの
ようですね。ご苦労様です。
私も先日の昼店取材では丸一日、棒に振りました。
俺の時間を返せ~、金返せ~と高知の中心で叫ぶ。
部屋の「隅の暗がり」に、冷たい空気が「すーっ」と静かに落ちてゆくような?――そういう場所で私は落ち着きたいのです。そういう涼しげな居酒屋で。ひんやりと。
スモークチーズならやはりワインでしょう。ワインですよ。
順番でゆくと「土佐ジロー」の位置は「アレ」なのですが、何故「アレ」を「土佐ジロー」と呼ぶのですか?
そうですねえ、何でも大規模な東京では此方のお店のように一人で静かにというのは中々、難しいでしょう。確かにスモークcにはワインですね、次回はそうします。
「土佐ジロー」説明不足であいすみません。
高知では超メジャーな地鶏ですので・・・
ググッて頂いたら結構な情報量だと思います、とても濃厚な黄味の「玉子」で売り出し、今では鶏肉自体も高い評価を得ています、因みに「トサカ」も食べられます。
このブログの検索窓で「土佐ジロー」と入れて頂くと以前の記事(親子丼等)が3件ヒットする筈です。
名前の由来については土佐地鶏の「土佐地」(とさじ)+ロードアイランドレッドの「ロー」=「土佐ジロー」と言うことです。
来高の折りにはタタキだけで無く、此方も是非召し上がって頂きましょう。