タカシのB級グルメ日記

2024高知市納涼花火大会

フランソア喫茶室

2010-04-15 23:21:59 | グルメ紀行(京滋編)
                         ※クリックで→拡大





『じゃあ、行こうか』


ひとしきり話した後、その初老の男性は若い(といっても30代だろうか)女性と
連れだって夜の街に消え入った。


古都という土地柄なんでしょうかねえ、今回の旅でこれに近しい「situation」を幾度と
なく、見かけたような気がする。もう地方では滅多にお目にかかれ無い、そのような
風情?さえも残っている京都の街。


タクシーの車窓から四条河原町阪急が見えたとき


『すみません、ここ右折禁止なんですよ』


という声で我に返ったのは二条城でコートも持たず、土佐弁で申すなら「しび凍った」
体をシートに預けていたときのこと。


あまり苦労せず辿り着いたその店に入ると、ことさらヒーターをかけている訳でも無く
人が居るということだけで、或いは火を使っていることで自然と温められた空気が冷
えた体に心地良い。









『叔父様、早く頂かないと冷めてしまいますわよ、折角温まった、この○○○が』


『君ぃ、そんなに男性を急き立てちゃあ、遺憾よ、この柔らかいフォルムをしかと
この目に焼き付けておきたいじゃあないか』


と、グレーの修道服的ワンピースに身を包んだメイドさんが狭い通路を行き来する
度に妄想は広がってしまうのであった。









tim氏の写真(EP-1)と比べて頂けると良く解りますね、氏の好みが。
(漫然と眺めているだけでは気が付かない部分が、実際その場所に、足を運ぶことで
明らかにされます)









元来、町家であった建物を洋風に改装した故、奥に突き当たるとU字型に意匠を変えた
テーブル席が並び、思ったより小さい、或いは可愛いらしい店であった。そして歴史は
建物、内装だけに留まらず、煙草を止めてから、また飲めるようになったミルク入りの
珈琲が、全く優しい味で、これが一番印象に残りました。









各々の席から聞こえてくる話し声が、完全にB.G.M.化したクラシックと不自然で無く
同調し、バッグから取り出した「単行本」の活字に目を走らせながら、飲み干した珈
琲のお代わりも躊躇しつつ、伝票を手に立ち上がったのは20:20頃だった。













--shop date--

店名:フランソア喫茶室
所在:京都市下京区船頭町184(Yahoo!地図)
電話:075-351-4042
営業:10:00~23:00(L/O-22:30)
定休:無休(12月31日・元旦のみ休)
注文:コーヒー(フレッシュクリーム)¥550




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3 コメント

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timさん>ソアレより悠々として (タカシ。)
2010-04-16 12:45:10
外観の撮影を少し躊躇うというか、気遣いが必要なロケーションですね。
その昔は高瀬川の風情とも相まってムードが良かったんでしょうね、少し
残念ですが有形としてだけでなく、今も変わらず営まれていることが貴重
です。私も「呑み」の後、コーヒーを嗜むのは大好きですが、つい甘い物
をセットにしてしまうので困りものです。
めっさ可愛いお姉さんはこの夜、ローテ外だったのでは無いかと(笑)
返信する
京都・・・ (凛禾)
2010-04-16 09:16:02
 おはようございます。
大正ロマン~モガ・モボが居そうな
現われそうな、お店ですね。
 珈琲好きの、私としては なんとか
時間と費用をみて、その空間を珈琲を
モガきぶんになって、ゆっくりをしたい
感じです。
 夜、11時迄の営業も 魅力かな。。。
大人の、空間・昔のよき時代を想い・過ごせ
そうです。
 
返信する
Unknown (tim)
2010-04-16 00:55:07
おおー!フランソア行かれましたか。なんか雑多な場所でしょー。京都人が恥ずかしくなるような低俗な……。私はいつもこの喫茶で「呑み」の後に寄って読書をしています。おばちゃんの話し声が大きいですよねー。店員で一人めっさ可愛い娘がいるんです。私の目的は読書の傍らその娘のホール仕事をちらちらと眺めることです(笑)。
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