
「十年の汗を道後の温泉(ゆ)に洗え」 子規
3回来て2回は雨という確率の松山取材、梅雨時ということで今回も初日
の晩は上等に降られました。
じっくり吟味せず予約した結果お堀端の、ちと交通不便なホテルから路面
電車で向かったのは四国観光のメッカ「道後温泉」
2006年3月にリニューアルされた道後温泉駅から、道後温泉本館に続く
商店街(通称:道後ハイカラ通り)は夜9時頃まで明るく綺麗で、浴衣姿の
観光客で賑わっている。
何度来ても自分は、一般にいう「観光客」では無いと思っている証拠に本
館には一度も入湯したことは無く、温泉を楽しむのは専ら地元の皆さんが
利用する「椿の湯」の方なのです。

入口の券売機で入浴料(360円)を支払い、受付でタオル(60円)を借りると
小さな石鹸が付いてくる。このオレンジ色で蜜柑の香りがする石鹸が、結構
気に入っている。なお、備え付けのシャンプー等は皆無なので、どうしてもと
いう方は持参されるが宜しい。
此方は昭和59年に改装された鉄筋二階建ての立派な温泉である。御影石
で作られた広い湯船の熱い湯に浸かり「修業僧」にでも成ったかのような感
覚に身を委ねていると、じわり旅の疲れも癒される。
ところで冒頭の句は正岡子規が大学を卒して故郷に帰る友、小川尚義に
送った送別句ということだが、男湯の湯釜に彫られている。因みに女湯の
湯釜には同じく子規の「巡礼の杓に汲みたる椿かな」という句が彫られて
いるらしいが、この目で確かめる訳にはいかない。

風呂上がりには「熱いお茶」が自由に飲める接待も残っており、所謂フロ上がり
の「コーヒー牛乳」や「ヤクルト」は、ここではグッと我慢して早々に着替えを済ま
せたら「道後麦酒館」に向かおう。
--onsen deta--
名称:道後温泉別館「椿の湯」
所在:愛媛県松山市道後湯之町19-22(Yahoo!地図)
電話:089-935-6586
営業:06:30~22:30
定休:無休
料金:大人¥360 小人(2~11才)¥150



左から
>漱石ビール(スタウトタイプ)
>マドンナビール(アルトタイプ)←私の一番はこちら
>坊ちゃんビール(ケルシュタイプ)
それぞれ、写真のグラス(250ml)¥470、ジョッキ(500ml)¥840と結構な
値段ですが「取材」ですから全種類頂いてみないとね、辛いけど。
この夜は本降りの雨に温泉巡りの客も少なく、直ぐにカウンターで頂くこと
が出来たのはラッキー。いつもの週末は一人客でも入り口で、少々待機を
余儀無くされるほど繁盛しております。
麦酒のアテには「宇和島のジャコ天」「せんざんき」等軽めのメニューも有り
ますが、この後、まだ重要な取材を一軒残しておりますので、そろそろお勘
定をお願いしませう。

--shop data--
店名:Brewery Restaurant「道後麦酒館」
所在:愛媛県松山市道後湯之町20-13(Yahoo!地図)
電話:089-945-6866
営業:11:00~22:00
定休:年中無休
地ビールを飲みました!
値段は覚えていませんがっっ。
いやぁ~結構なお値段ですね…。
密柑の石鹸も、さすが!愛媛県です。
道後温泉は、残念ながら中には入った事
がありませんので、入ってみなくてはっ
と思います。