この界隈には、他にも河豚を食べさせる店はあるのだが、こちら「魚政」は
天然物に拘る高級店である。
下世話な話(接待を受けておきながら)で申し訳ないが河豚は鯛や鯵に比べ
二倍からの価格差がある
高級魚故、コース当たり1万円を下回るような場合は、けだし良心的であると
言わなければならない。
今年の河豚は「何故か、小さい」というのが、その道の通の話であるが凡そ
300匁(1.125kgs)を標準的な大きさ(下関の場合)とすれば、捌かれた
尾ひれ等の大きさから見て、今回のは結構大きいようだ。
お通しはちりめんとピーマンの和え物
蛸の甘煮
てっさ(トラフグ一人前一皿)
土佐酢に、もみじおろし、浅葱を合わせ、肝を溶かして頂きます。
河豚自体は淡泊な味ゆえ「薬味の善し悪しが大変重要である」とは例の「魚谷常吉」の論ずる
ところですが、此方のそれも申し分の無い薬味であり、土佐酢の塩梅も結構なものです。
画像上部に写っている、てっぴ(皮)の部分も好んで頂き、皿に残ったのは尾ひれだけでした。
お酒は初手から瓶ビールで通しましたが、鰹等と違って「生臭さ」が皆無なので良く合います。
それは、この後のメニューにも言えることでして……
河豚の唐揚げ
とても海のお魚とは思えませんねえ「美味」とはこういう味をいうのでしょうね。
本来なら、てっちり(鍋)に進むところですが、この後も別のお店を予定していた関係上
鮑のバター焼と塩焼きを頂いた後、雑炊で〆ます。
因みに「うおまさ」では、有り難いことに、鍋を頼まなくても「雑炊」は別に作ってくれるのです。
身の多い雑炊(香の物付き)
小上がりに格子戸は付いているものの、コースの変更や、お酒の
チェンジには細かく気を遣って頂き、プライバシーも充分保たれていて
とても居心地の良いお店でした。
Ps:11月19日には松山大学の学園祭LIVEに「しょこたん」が来られるようですが
下関にも近い「松山の河豚料理」を是非にと、お奨めしておきます(お友達かっ!)
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店名:割烹「魚政」※公式HP
所在:愛媛県松山市二番町1-9-21(魚政ビル1F)(Yahoo!地図)
電話:089-941-4833
営業:17:00~21:30(営業は23:00迄)
定休:日曜(祭日は問い合わせ要)