Yassie Araiのメッセージ

ときどきの自分のエッセイを載せます

朝日記141212 ジョン・コフマン 「人間と放射線」と今日の絵」

2014-12-12 05:27:48 | 自然科学と工学

朝日記141212  ジョン・コフマン 「人間と放射線」と今日の絵」

みなさま、おはようございます。

徒然こと  ジョン・コフマン「人間と放射線」の目次 と今日の絵

ジョン・コフマン 人間と放射線 医療用X線から原発まで
John W.Gofman:Radiation and Human Health
伊藤、海老沢、小出、小林、瀬尾、今中、川野、小出、佐伯、塚谷 (訳)ISBN978-4-7503-3454-7

きのう 東工大の図書館に貸出の延長の手続きに行ったおり、放射線被ばくについて 検索して 行き当たりました。
学者としての独立な研究として やはりアメリカは先行していたのだなと思いました。
ちなみに、翻訳者の塚谷というお名前がありますが、当時京大の先生塚谷恒雄先生です。 HEARTの会を通じて知己である大阪のNPO エージ・コンサーン・ジャパンACJの理事長塚谷皖子先生の夫君であられます。たしか3・11の1年前に亡くなられました。 塚谷先生は存じ上げませんでしたが
これまで売れなかった本から、急に印税が増えたという話を人伝に聞いていましたその本に出会ったことになります。他の関連著書でも この本にまず敬意を払っていますので これからがまずよろしいとおもいわれます。以下 目次を紹介しまう;


第1章 放射線と人の健康 
第2章 放射線の種類と性質
第3章 放射線によるガンと白血病
第4章 放射線と発ガンの定量的関係の基礎
とつづき、疫学的研究、乳ガン、年齢別ガン線量、ガン線量の具体的な適用と続きます。そして
第10章 部分被曝と臓器別ガン線量
第11章 線量‐反応関係と「しきい値」
第12章 内部被曝と被曝線量の評価方法
となり、反応動力学的モデルに近づきます。
あと、アルファ線、人工アルファ線放出核種、肺ガン
第17章 原子力社会がもたらす被曝とその影響
生活系、医療系、白血病、胎内被曝、と続き
第22章 放射線による遺伝的影響
となります。
体系的であり、また、きちんとよめば脱落しないよう説明が行き届いているとおもいました。 とりあえず第10章をコピーして帰りました。
理学的な記述範囲にとどまり、Pharmco Kineticsのような広義の代謝系モデルまでには 及んでいないようでした。
 スケッチ散歩のルートとして、この本を読みにしばらく図書館通いをするかもしれません。
たいぶ大部な本です。定価5400円でした。
以上 御報告まで。

今日の絵は、音楽絵画です;

no 196December OhyamsaPhotoStory1 のコピー

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朝日記140707 黄色の「みみず」のこと と今日の絵

2014-07-07 08:32:24 | 自然科学と工学

朝日記140707 黄色の「みみず」のこと と今日の絵

みなさま、おはようございます。
きのうは 雨と書いているうちに 陽がさしてきて
ああいけない直そうと思っているうちに、ラジオ体操へ行きました。しかし湿度のたかいそんな雰囲気の天気でした。

徒然こと
*公園の砂地もしっかり水分を吸いこんでいます。
体操のあと 40センチ長、数ミリ幅ほどの黄色をしたおおきな’みみず’がいて その場のひとたちと一緒に眺めました。
*色もめずらしいので 一瞬、蛇かとおもったくらいです。
*だれかが こちらをみて 調べてくれませんがといわれました。私メにご指名とは 名誉なことですが 携帯で写真を撮り、受けるでもなく 辞しました。

*明け方、そのことを思い出して これもご縁かなあということで ネットくらいは開いても罪にはなるまいということで 「みみず」を引きました。
学術名はともかく、英語で earthwormsということを知ります。 なるほどねえと感心します。
日本語のウィッキよりも さすがに英語の方が内容は詳しいものでした。よくまあここまでと 素人感覚では感心するのですが まことに学術的によく研究なされています。
日本も 邦語の述語がしっかりあるので 明治以降よくがんばってきたと 評価したい気持ちもあります。

3000種以上の種類があって、長いものは6メートルくらのがオーストラリアにあるようです。
一匹のミミズが一年に10ポンドつまり4.5キログラムほども有機物を分解してること
1平方メートル地表30センチ深さで 百万匹オーダーのpopulationまでもあること。
*彼らの分解したデポジットの窒素、リン、カリの濃度へ濃縮の高いこと(尺度はわすれました)
とうとう。
おもしろいのは
みみずは 二つに割ってもそれぞれが完全にもとの長さまでもどるかという研究もされています。
*Gateという科学者は20年もかけて おそらく手当りしだいのミミズについて実験したそうです。その原論文もネットでみられるので すごいことです。
たとえば 頭部の端から23分の1くらい切ったた頭が再生するか、尻尾の部分であればどのくらいの部分までなら再生できるかというような研究です。
頭部の方に再生した部分は 蠅の幼虫が寄生して外観が復活したとう説もあります。
*結局 公園で遭遇した黄色のみみずをまだ調べ終わっていません。
*しかし やはり ご縁だなあと 苦笑しますが、三日もたてばわすれることも大ありです。




 みみず
 http://en.wikipedia.org/wiki/Earthworm



 

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朝日記140413 事実を知ることの試み(その2) と今日の絵

2014-04-13 15:02:55 | 自然科学と工学

 

 朝日記140413  STAP細胞に関連する米国特許を読んで と今日の絵 その2

 

 

朝日記140412 事実を知ることの試みと 今日の絵 その1 以下をクリック;

朝日記140412 事実を知ることの試みと 今日の絵 - Yassie Araiのメッセージ (goo.ne.jp)

 

春爛漫ですね。 さて、雑文をまとめてみましたので お届け申し上げます。

文中失礼があれば、お赦しください。

徒然こと   STAP細胞に関連する米国特許を読んで


弁理士の友人に教えてもらい当該特許請求を ともかくも開いてみました。

門外漢のわたくしが、一時、これに傾注すべきかどうか 迷いましたが、

 結局 着いていけるところまでという気持ちで読みました。

*それにしても 特許申請書というのは 科学書の解説とは一味ちがう すぐれた科学技術テキストであることにあらためて認識し、目を見張ります。 知りたい目的さえあれば そして少々付き合おうかという覚悟さえあれば 引き込まれます。(傍観者の気楽さですか)

~~~~
題名は
 GENERATING PLURIPOTENT CELLS DE NOVO
 多能的De Novo(新)細胞の発生という意味です。
WO2013163296 (A1) - GENERATING PLURIPOTENT CELLS DE NOVO
発明者は以下の人たちはNatureの著者と同じでした。申請者は理研を含む日米の研究機関です。
VACANTI CHARLES A [US]; VACANTI MARTIN P [US]; KOJIMA KOJI [US]; OBOKATA HARUKO [JP]; WAKAYAMA TERUHIKO [JP]; SASAI YOSHIKI [JP]; YAMATO MASAYUKI [JP] + (VACANTI, CHARLES A, ; VACANTI, MARTIN P, ; KOJIMA, KOJI, ; OBOKATA, HARUKO, ; WAKAYAMA, TERUHIKO, ; SASAI, YOSHIKI, ; YAMATO, MASAYUKI)
申請者は以下です。
BRIGHAM & WOMENS HOSPITAL [US]; RIKEN [JP]; UNIV TOKYO WOMENS MEDICAL [JP] + (THE BRIGHAM AND WOMEN'S HOSPITAL, INC, ; RIKEN, ; TOKYO WOMEN'S MEDICAL UNIVERSITY)

要点で、Nature誌の論文との関連するところは以下です(専門知識が不足でまとはずれかもしれませんがお赦しください);
*体細胞自体を外的な環境条件である溶液の温度、pHなどのストレスのもとで 多能的(pluripotent)な細胞機能の発現を主張している。
Oct14(?)という幹細胞化したときの発現するマーカーと 体細胞など固定化の指標であるメチル化(methylation)の度合いを総合して これが 幹細胞への回帰が実現した主張する。これにSTAP細胞と名して、その発生法を特許請求のひとつとした。
(*この特許請求が示す内容は 具体的であります)
*特許請求項目で 特に Nature での特筆項目で、たとえば 項目14では、請求項目113の方法で、外力(ストレス)としてpHが約3.0から 6.8までの範囲など いくつかの条件範囲を指定していましす。
*多能的(pluripotent)な細胞の研究のながれは 項目referencesに挙げてあり、日本が世界の先頭を走っていたことを示します。 Wakayama(1998)にはじまり, Yamanaka7年後、あと内外の研究がつづき Obokata(2011)というの目に入ります。

*体細胞への外部刺激による発現報告研究も 10数件ほどあり、とくにSTAP細胞については、昨年から今年にかけて急増し、 各国で激しく競っている印象です。
*小保方氏の49日の記者会見で いまは現象論的な段階で、最適化の段階はこれからという趣旨がのべられました。 特許の申請項目で示されるSTAP発現への諸条件の数は かなり膨大です。(実績の厚みをかんじます) このなかから おそらく上のpH範囲で その存在が発見されたものとしたと考えれます。
* 他の幹細胞などの混入ということの可能性については 何とも言えませんが、特許申請の説明項目のなかで あえて 幹細胞存在下でのSTAP発現も実験しています。

 ~~~

僭越ながら荒井のここまでの所見をまとめますと以下です。

*この研究には 厚みのある研究をしてきた実績と成果が期待できます。 大いに進められるべであると期待します。

*今回の小保方氏の記者会見のいきさつはわかりませんが、本件はあくまでも理研の中での問題であり、やはり批判はまぬがれないと思います。  特に 所属の社員(研究員)の不測の事態のときの 対応に 人間的な薄さを感じました。

*特許や投稿されたNature誌の説明は 一般者にも わかりやすく意を尽くしているという印象を私は持ちます。

むしろ これでもか、これでもかで やり過ぎであったのではないかと思うほどです。

*小保方氏も 組織のなかの研究者としての自覚に 欠けるところが多かったのではないかと思います。 

 不服申しだてが法律で保証された国民の権利とはいえ、なにか誰かに踊らせている印象は否みえません。(この辺がアメリカの文化とちがうところかもしれません)

*マスコミの対応は あえていえば きわめて愚劣であります。 ワイドショーでの視聴率獲得の恰好の材料で 問題のポイントを

外して まったくの興味本位をあおります。 彼らは 毎回 どこからか聞いてきて まってましたと話題を広げます。

 

 

*手書きの実験ノートが少ないということが言われていますが、これは おそらく 意味があるとおもいます。 今はコンピュータでの記録が中心であろうと思います。 しかし 問題がないとはいいません。

*すこし辛口かもしれませんが、世の中の風潮として、一つの事態(affair)にたいして、知識レベルとして その内容が、わかるわからないは別として、 自分の目で オリジナル(ここではNatureなど)に触れるという気概が ありません。こまったことです。本文に触れれば それぞれの問題のもつ 重みが わかるとおもいます。

 

*それはそれとして 理研は あらためて自らの改革を取り組むべきです。

以下の問題は理研にとって重要であり、あらためて三つの視点からの調査と体制の見直しが必要とおもいます。
1.研究内容の第三者追跡性
2.研究の品質管理(教育)・組織管理
および

3.会社内部および外部監査体制

*最後に 国民は、自由闊達な理研の伝統文化が なくならないよう 応援する度量も必要とおもいます。

徒然ことおわり

 これからの日本科学技術を考えていく上で 恰好のテーマかもしれません。

失礼申し上げました。

~~~~友人からのコメント 数点 2024/10/03 Posting  Yasumasa Arai

Unknown (Unknown)
2014-04-14 22:54:45
友人のA.S氏からのコメントがありましたので以下掲載します。 荒井
~~~
朝日記いただいても、すぐに明けないのですが、これは私も気にしていましたので、すぐ見ました。よく調べられましたね。感想、同感です。はっきり言って、ヒーローを祭り上げ(今の場合はヒロインでした)、偶像として蹴落とす。まだ海のものとも山のものともつかないものを、オーバーに取り上げるのはおかしいですね。ただ、この技術は今までDNAにこだわっていた生物学に新しいパラダイムを持ち込んだという意味で重要だという気がします。
思えば、エンゲルスの一言に盲従して、タンパク質万能時代があり、そこへDNAが登場、DNA万能時代へ、しかしDNAだけで済むものではないことは解りきっているのに、それにしがみついている。パラダイムという言葉は、こういう現象を理解するのに便利ですね。
私も今の量子化学、特に反応論、具体的には福井理論、ホフマンの理論は間違っていると思っていますが、皆さんその枠の中で頑張って居られるようです。ただ間違っているということのでーてを探しているのですが、中々ないものです。以上
返信する
 
友人からの感想 (荒井康全)
2014-04-14 23:02:42
友人であるT.Y.氏からコメントがありました。氏は日本の生命科学の揺籃期から研究推進されてきた方です。 
~~~

荒井康全様

いつもの記事・絵、ありがとうございます。

本日は、STAP細胞の特許について教えて頂き、たいへん参考になります。
私自身、本件については範囲外の立場ですので、新聞・TVの
情報しかありませんし、特許を調べるということまで思い至りませんでした。

荒井さんの所見の内容に私もほぼ同感です。
ただ私が昨日友人に送ったメールは下記の通りです。

                  2014. 4. 13 TY   
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
M.N 様

1.4/11朝日の笹井さんのコメント「STAPは本物の現象」
  及び4/10日経BPネットの若山さんの「その時マウスは
  緑色に光った」(翌日もう一度)の記事を見て、私は大変
  驚きまた嬉しく思いました。どうしてこのお二人がもっと
  早い時期にこのことを公表してくださらなかったと残念な
  思いです。来週の笹井さんの記者会見を見守ります。

  私は、現象の真実を知りたいのです。

  再現実験に小保方さんも加わって早く結果を出してほしい
  ものです。

  しかしながら、論文作成(1/30Nature)及び記者発表(1/29)は
  共にたいへんずさんで問題ありで、小保方さん・共著者・
  関係者の責任は重大です。

2.それにつけても、私は以下のことを痛感しています。
   
 1)生物実験の再現性のなさ、個別性があること
    いろいろな方から伺いました。お名前は挙げませんが、
    ・微生物研究者 ・脳科学者 ・医科学研究者 
    ・細胞研究者
物理実験とは大違いらしいです。 

2)実験ノートの位置づけには、分野・技術進歩・世代ごとに
   相当の認識の差があります、
    ・分野  実験主体-計算主体
    ・技術進歩 ex.短時間に数百枚の画像を撮る-デジタルファイルへ
    ・世代 上記二つの影響を受けつつ育っている。
   法律は、追いついていけてませんね。
   
ただ、最も大切なことは、科学的に正しい報告をするという
基本的な姿勢ですね。
   2014. 4. 12 TY

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朝日記140412 事実を知ることの試みと 今日の絵

2014-04-12 08:02:34 | 自然科学と工学

朝日記140412  事実を知ることの試みと 今日の絵

 

====続き(その2)は以下です:

朝日記140413 事実を知ることの試み(その2) と今日の絵 - Yassie Araiのメッセージ (goo.ne.jp)

======

 

おはようございます。
今朝で五日ほど快晴が続いていますかね。
ラジオ体操。

徒然こと
気になっていたので、今朝 早く起きて、例のNatureの記事に挑戦してみました。*

*
<参照>小保方さんらのネイチャー英論文全文
Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency
Haruko Obokata, Teruhiko Wakayama, Yoshiki Sasai, Koji Kojima, Martin P. Vacanti, Hitoshi Niwa, Masayuki Yamato & Charles A. Vacanti

http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html

 

全部を読み終わったわけではありませんが、私の関心は彼らの取り組みの態度でした。
なにごとによらず あることに精励するということは 自分自身との戦いですから 偽りごとが承知で 続けるとは、自身の意欲を保持することは 困難になります。 

 そのなかでも ちょっとしたやり過ごしたままといったような 禍根はずっとあとを引くものです。

門外漢なので 内容の理解のポイントは外しているかもしれませんが、 5ページほどにわたり 図表、動画などをふくめ 内容の濃密なものでることが 容易にわかります。

仮説の検証の研究ですので 検証のひとつひとつにステップに誤りがあるかどうか それ自身が研究でもあります。 

「現象論」として たしかなものを掴んでおられることを期待します。 「最適化」という表現 つまり 確実にできる「レシピ」までに至ることを願っています。

理研としての特許の問題があるので 軽々しく 公表できない事情もありましょう。 

個人的には ちゃらちゃらしたのは きらいではありませんが、 これが問題の焦点をぼかすことにもなり、残念ですね。 
したがって、この時点での 意見をfacebookに以下のように掲載しました。

~~~

Please have a look at this article, below. I am not a person of this world, even though, I have found a sense myself after reading the articles where their work had been carried out
under every honest and sincere as scientists. I am encouraging them to further make progressing their research. This is very significant for human beings. Yasumasa Arai.

~~~
*数年前に買ってそのままに明けもせずにおいてあった
Alberts et alのCELLという名の大部の本**をひらいて英語の述語対応へのにわか勉強でした。


** Albertts, Johnson, Lewis, Roberts, Walter 監訳:中村桂子・松原謙一 MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL 細胞の分子生物学 第4版 Newton Press 2004

つれづれことおわり。

====続き(その2)は以下です:

朝日記140413 事実を知ることの試み(その2) と今日の絵 - Yassie Araiのメッセージ (goo.ne.jp)

======

 

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朝日記130527 ~絵を好いていただきありがとう

2013-05-27 07:24:48 | 自然科学と工学

朝日記130527 と今日の絵をおおくりします。

おはようございます。
ことりが鳴き、なつらしい朝です。

徒然こと 1

 従軍慰安婦問題Comfort womenのことウィッキペディア 英文を上げます。出典明示もあり、これが一番 客観的に書かれているようにおもいました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Comfort_women

問題の取り上げ方の出発点から 作為的なもので、事実ないことを知ります。

しかも これが日本のジャーナリストからでている事実があります。

お読みください。


徒然こと 2 絵を好いていただきありがとう


知人から朝日記で送る絵を褒めてもらいましたので
返書として 私の最近の行動様式をかきました。
朝いちばんで書いたものをその日の材料としていますので
以下に置きます。
***

*絵を好いていただきありがとう。

*毎日 5枚ほどを日課にして 絵をかいていましたら4年間で2万枚になっていました。
称して 「実験絵画」です。
「でき」、「ふで」きは ありますが「失敗はない」ことにしています。
ともかく 自分がおもったらすきな素材とすきな方法で描くということにしています。
美術館では 会場で鉛筆をお借りして ばんばんスケッチします。
図録をかって これもこれで また模写をします。これも何日かの素材で、存外たのしい。
最近は 彫刻やオブジェを絵画空間にもちこむのがおもしろくなりました。
そういういみでは ギリシャやエジプトでもちょっとした遺跡のかけらもおもしろいです。世界美術全集が材料となります。 
おもしろいことに、その解説が必要になったりすると、そんなところから旧約の世界につながってきたりします。

 

*3次元を、絵という2次元空間へ そしてさらに線という1次元空間へと形は変換していきます。
フラクタル幾何学でいうと 空間次元はなにも1,2、3、・・の整数次元以外でも 存在することに気付きます。
1.5や3.1415や1.4142など少数次元、無理数次元など実数次元でもありますね。
*絵を描いていて、彩色する (あるいは 彩色して輪郭をとる どちらでもよいですが)ということの過程で
筆は 異なる次元の空間を漂い、移動している それに筆の運動という時間が入ってくる。
そういうことに気づき始めています。
そういえば カントは 時間と空間は直観という主観概念のなかにあるとしましたが わたくしは これを採用します。

3万年まえに人類がアルタミラの洞窟に描いた野牛の線画が
それを象徴しているようです。

*2009年に声の障害があって いちどはあまり論理的なことの世界からもお休みしましたが、絵という創作的な運動が 「精神」(内的意識)を回復させてくれました。
橋爪先生の「旧約を読む」はその具体的なきっかけを私に与えてくださいました。

橋爪先生との質疑からその週の「keyword」をひとつ選び
家に帰ってから ことばあそびの世界に入ります。
そんなことを 朝日記に小さいエッセイとして出しているうちに項目として だいたい 思考の「荒井時空間」となり表象化してきています。

*昨年 私とおなじ分野の知人から 荒井が
論文のなかに絵をいれたり、ワシントンポストに投稿したりしておもしろい?発信をネットでしていると取り上げてくれました。
それで「’知識人’の発信法について 私の場合」という講演を 総合知学会で やりました。
声のでない人間のプレゼンテーションとしての実験でもありました。
(これも あたらしい世界となりした)

*八月は「トーマス・ホッブスを読む」を発表予定しています。

あとは あまり拡散せずに 絞り込んでいくところです。

徒然ことおわり





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朝日記121110 「 地球温暖化という神話」について

2012-11-10 00:02:42 | 自然科学と工学

おはようございます。
きのうは快晴でした。
ラジオ体操もしました。

徒然ごと
**
きのうはお茶の水の化学会館で
日本化学会の特別講演を聞きにいきました。
「地球温暖化という神話」(渡辺 正氏(東大名誉教授))
というものです。
200名くらいはいる会場は満席でした。
この講演の主旨は 地球の大気温度の変化と
二酸化炭素の変化と連動しているという主張が
データの恣意的な選択によって、ねつ造されたものであったというものです。

渡辺氏はこれまでの「地球温暖化」論の起承転結を5つあげています。 
確かさのレベルを渡辺氏はマークします。
( ◎ほんとう △未確定 ×うそ)
①大気中にCO2が増加中      ◎
②CO2増加の主因は人間活動    △
③人為的CO2が地球を暖める    △×
④温暖化は危険           ×××
上のどれかがひとつでも×ですと つぎの結論は ×
つまり
⑤だからCO2の排出を減らそう   ×

昨年、地球温暖化のデータのねつ造があったという 
ニュースをご記憶でしょうか。
日本はちょうど3・11の大禍中でした。
ついにIPCCはデータの改ざんをみとめざるを得ない状況になりました。
そして、CO2温暖化でノーベル物理学賞(1973)のジェーバー博士は物理学会を退会しています。
昨年 11月には ねつ造事実が発覚。 
「クリメートゲート事件」とよんでいます。(ウォーターゲートをもじったものです)
つまり世紀のスキャンダルになっています。

日本は 温暖化対策に 概算20兆円をつぎこんでいます。
これは 東日本大災害復興予算と同程度ですね。
そもそも なぜこの時期に 化学会がこれを開催したか?
ことのひっ迫性が感じられます。

詳しくは 以下の本をご参考ください。

渡辺 正著「地球温暖化」神話 終わりの始まり」 丸善出版
平成24年5月
この本は きわものではありません。
ご一読をおすすめします。
*講演会にはやめに行くと 講師と親しくなったりする効用があります。
渡辺氏は 応用化学者です。
4年ほどまえに化学工学会の研究会で知人からひそかに教えられた本が、
渡辺氏(共著)「地球温暖化論のウソとワナ」でした。
 当時このような主張をすることには勇気のいることでありました。

その本をサインしてもらおうと、持っていきましたら、

あたらしい本をどうぞということで、上の本を買う羽目になりました。 

おかげで 質問もしやすかったです。
ダイオキシン、酸性雨などとおなじように作られた危機ということになります。 
カナダのマッキンタイアという学者が最初は孤立無援で頑張ったそうです。

徒然ごとおわり

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朝日記121009 山中さんのノーベル賞のニュース、日本国民として大慶の至りです。

2012-10-09 12:46:11 | 自然科学と工学

10/9おはようございます。
きょうも穏やかな秋日和です。
ラジオ体操にいきました。

徒然ごと
山中さんのノーベル賞のニュース、日本国民として大慶の至りです。
日本は後ろをふりむかないで 前に出るマラソンゲームを
していますね。
ところで、ちょと友人から急に頼まれて 山中さんとグラッドストーン研究所のことで ネットで遊んでみました。
 友人の質問の核心を問いただすのも面倒なので、彼の関心がありそうな つまりわたくしと同年齢の者の関心のありそうな項目を勝手に想定しました。ここでは「心筋梗塞」を選びました。そういう観点からのグラッドストーン研究所とYamanaka教授との記事を該研究所のURLから ひろいました。
 
研究所そのものへは 検索語 Gladstone Institute で入りました。 
 ~~~~~
以下はグラッドストーン研究所での
心臓血管部再生のための研究;
損傷した心臓を修復する再生薬の研究。 皮膚片を拍動筋に移植して心臓機能を再生する。 動脈弁の石灰化のような心臓疾患の患者に患者自身の皮膚サンプルを移植し新たに細胞を創生するものである。このための新および既存の薬の安全性や効能をテストしている。詳細は以下参照のこと。これはScientific Americaです。
一般向けにやさしく書いてありますので 一読の価値があるかもしれません。
http://blogs.scientificamerican.com/science-sushi/2012/04/18/reversing-a-heart-attack-scientists-reprogram-scar-tissue-into-working-muscle/
グラッドストーン研究所は人材発掘調査範囲を広げた結果 Yamanaka 博士に注目し彼を招聘した。 彼の成果は ひとつのカギになる細胞のうごきは 成人の細胞が直接 再プログラミンされて 別のタイプの細胞になる。このときに幹細胞の多能状態の源へ戻ることのないプロセスの内部的自己制御が、教え込まれている。

グラッドスターン研究所が誇る研究者たちとして、 Shinya Yamnaka 博士(医学、学術)を上げています。
 彼は成人の細胞を経由で胚幹細胞と非常に類似した機能の幹細胞をつくりだす技術を発見し、これをiP細胞 人工多能性幹細胞(induced pluripotent stemと命名した。 これは細胞生物学および幹細胞研究の世界で革命的なのものであり 個人用や再生用薬の未来に対して
新しい展望をややくそくするものである。 詳細は以下を参照のこと。  (購読手続きが必要のようです)

Profile of Shinya Yamanaka, Proceedings of the National Academy of Sciences

以上

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