紅葉の季節になると、よく鎌倉に写真を撮りに行っていました。
さすがに紅葉の名所と言われるところはほとんど行っているので、今年はお隣の大船に行ってみることにしました。昨日のことです。
インターネットで下調べして綿密な計画の元、行ったのですが・・・
大船駅を降りると目の前に大船観音があります。
ということで、最初に行くのは大船観音寺。
当初はお寺ではなく、昭和2年、民間でお金を出し合い観音像が建立されました。昭56年になって大船観音寺という曹洞宗のお寺として宗教法人となったとのことです。
したがって、歴史的には浅く、由緒あるお寺というには若いですね。
山門です。
山門を入って右手に行くと、観音像への階段があります。
御胎内です↓
所謂本堂ですが、曹洞宗つまり禅宗では、あまり本堂といういい方はしません。
当寺では慈光堂と言います。
なお、観音寺で紅葉が見られたのは、この左下に写っている楓のみでした。
原爆の火と名付けられた石灯籠がありました。
石灯籠はどのお寺にもありますが、ここの石灯籠は、本当に火が灯っています。
インターネットでは紅葉の名所のはずですが、少し残念でした。
観音寺を出ると、隣に「金剛経道黙仙寺」というのがあって、そちらの方が紅葉的には良さそうだったので、お寺のある山を登ってみました。
途中2か所でお地蔵様が見守ってくれていました。
さらに上へ
これが山頂にある本堂です。
しっかり戸締りしてありました。
駅の方から見上げた本堂はこんな感じです。
では、駅周辺を離れます。15分ほど歩いて龍寶寺へ。
山門です。
りっぱなお寺ですが紅葉はないですねえ。左のカラマツがいいですね。
境内の端にある小道で若干紅葉が見られました。
やはりカラマツがシンボルツリーですね。
紅葉狩りという目的には達成感がないまま移動します。
「日比谷花壇大船フラワーセンター」にやって参りました。
入り口で、係の人に「中で紅葉は見られますか?」と尋ねると、「奥の方の森がいい感じの見ごろになっていますよ。あと、秋の薔薇もまだ咲いてます」とのこと。
それでは、ということで入園料を払って入りました。ちなもに入園料は400円ですが、65歳以上はたったの150円でした。安い。
中はクリスマスバージョン。
係の人に言われた通り、奥の方に向かいます。
向こうに高い木が見えてきました。
「ふう」と「もみじばふう」という木です。
葉の先が3つに分かれているのが「ふう」
5つか7つに分かれているのが「もみじばふう」です。
この木の手前から入る「森の小道」というのが、係の人が紅葉していると言っていた場所だと思います。
入口近辺は、紅葉するような木がありませんが、奥に進むと楓などがありました。
小道を抜け出ると、向こうに大きな銀杏が見えました。
小道の横にバラ園があります。まだ咲いていると言っていたので覗いてみたところ・・・
少し咲き残っているだけかと思っていたのですが、何と花盛り。
イチョウとバラのコラボや、楓をバックにしたバラというのは、なかなか貴重なショットですよね。
想定外に長居をしてしましました。
一旦駅に戻ります。朝は通らなかった場所からの大船観音。観音像と梵鐘と慈光堂の全てが見えます。
駅から、湘南モノレールとバスを乗り継いで青蓮寺へ向かいます。
バスの停留所のすぐ前に山門があります。
弘法大師像です。
ご本尊も弘法大師のようです。
なんでも弘法大師自作の木造だそうで、「鎖大師」と呼ばれているそうです。ちなみにバス停の名前も「鎖大師」。
「鎖を以って膝を屈伸するように造る 」ため、そう呼ばれるようです。よく意味わかりませんが。
手足が動いて絹の衣を着ていて、着替えもできるとか・・
ご本尊が祀られていると思われる本堂です。
それほど大きくない境内ですが、石像が色々あります。
不動明王と矜羯羅(コンガラ)童子・制多迦(セイタカ)童子
聖徳太子
六地蔵
布袋尊
そして、五輪塔の庭というのが造られています。
そこには五輪塔とその周辺に五輪塔童子というのが置かれています。
これが「カ」の童子とその説明です。
この他、梵字で「キャ」「バ」「ラ」「ア」の各童子像が置かれています。
本堂の奥には池があり、風流な情景を見せてくれます。
コスモスもいまだに元気です。
小さなお寺ですが、見ごたえのある境内でした。
最後に立ち寄ったのは岩瀬五社稲荷。
ここも大船の紅葉の名所に入っていたのですが・・・
左の銀杏は、神社の隣のもののようですから、紅葉しそうな木は見当たりません。
鳥居の左奥にある大木は楠のようです。楠は冬の間も青々としています。春になると新しい葉が芽吹いて、今年の葉は寿命が尽きるわけですが、その時赤くなって落葉します。つまり紅葉しますが、するのは春です。
ということで、紅葉狩りという目的を果たしたとは言えないというのが私の評価ですが、サプライズのバラとか、青蓮寺の境内とか、面白いものも多々ありましたので、良しとしましょう。
学んだのは、大船は、鎌倉と違って観光地ではない、ということですね。だから紅葉の名所と言っても、スケールとしては鎌倉のようにはいかない。それから御朱印。御朱印というのは、本来写経をした証明書としていただくものですが、観光目的の参拝客が多いお寺では、写経などしなくても御朱印をくださいます。鎌倉のお寺は8割か9割が御朱印をくださいます。今回、お寺は3か所行きましたが、御朱印を頂けたのは観音寺だけでした。
人混みの「紅葉狩り」でなく、たまにはこういう静かな紅葉散策もいいでしょう。
風景写真です。
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