青木文雄の 徒然なるままに

いつもの毎日面白く。ときどき映画。

スイカのことを話そう

2011年08月03日 | 日記

 

食べたスイカの種をペッと飛ばした。その日はお行儀の悪いことを、

ためらうことなくできるほど快晴で、さわやかな日曜日の昼過ぎだった。

駅から近くを条件に選んだ、そのアパートはJR宇都宮線の沿線で、

駅から少し歩くと畑が散在していた。

用意して頂いた、そのアパートの部屋は、二階の西側で、隣は畑だった。

見かける老夫婦が、自家用に栽培しているのだろう。畑は一部しか使用

してなく、マンションでも建てたら、安定した収入になるだろうにと、勝手

に思っていた。

アパートの住人が、お行儀悪く種を飛ばしたスイカは生長した。畑にいく

つものスイカの花が咲き実がなった。スイカの生長は早い。実が大きく

なりだしたら、老夫婦が手入れをしだし、大きなスイカになった。

どれもそろそろ食べごろだなと思っていた。お行儀の悪いことをする私は、

考えることもお行儀が悪い。このスイカ種を蒔いた(ペッと飛ばした)のは

私だ。などと考えていた。でもある日スイカは老夫婦に収穫されていた。

おしまい。