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「black leaf」
あまりにも無感情と虚無の日々を辿る故、
思わず涙が溢れた。その瞬間に。
求めていたものがそこにあったから。
だから今日みたいな日は
ただ流れる音にずっと身を委ねていたくなる。
何かを忘れていたような、タイムスリップしていたんだろうか。
あの日から。
記憶に語りかける彼らの言葉に耳を傾けなかったことさえ
あまりに無表情の日々に慣れすぎて
思い出せなかったんだ。
目の前に広がるその彩度の低い景色に
遠くで誰かが僕を呼ぶ声が聞こえた気がした。
「止めて」
世界の片隅で叫ぶ少女の声が。
切り取られたありふれた日常が
僕にとっては別世界。
かけ離れた世界が当たり前の世界だとしたら。
TK from 凛として時雨 「film A moment」
真のアーティストと言える人物が送りだした
映像+音楽と日記+写真。
DVDに収録された楽曲はMENU画面のBGMも含めたら
静から動、そしてまた静へ。ひとつの組曲とも取れる内容。
それは一日のRhythm。旅のRhythm。人生のRhythm。世界のRhythm。
彼というフィルターを通したこの作品は
表現されたそのすべてがArtistic。
時雨の時に見られるSadisticな部分は少しだけで、
そのほとんどが優しさに溢れる音と映像。でもどこか冷たい。
でもM3のfim A momentはTKの革新的(確信的?)で攻撃的サウンド。
バイオリンとフルートを超攻撃的ロックに見事に融合させた。
こういうセンスがアーティストだな~と思わせる。
そして時々魅せる囁きとゲストの345が絶妙な安心感を加える。
激しさの中にある切なさ、もしくは切なさの中にある激しさ。
表現者TKの根底にある感情を写し出したfilm A moment。
多くの人に味わってほしいと思える作品でした。
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