要介護5の祖母の在宅介護記録。

要介護5の祖母を在宅介護している。在宅介護の記録。

私は私。でも他の方のことを聞いて楽になった。

2024-05-08 19:42:00 | 日記
私は基本的に【人は人、自分は自分】で生きている。ただし、最近、例外があって【他人様】のことを聞いて、ホッと胸を撫でおろしたことがあった。それは【罪悪感】についてである。


祖母は今でこそ認知症が進み、以前ほど施設に行くのを嫌がらなくなった。さらに、施設で夕食後に帰宅し、睡眠導入剤が効き始めると、施設で一泊2日してきたことへの認識が曖昧になることもある。


では、何に【罪悪感】を覚えていたかというと、祖母がたとえ一泊でも施設で泊まることを嫌がるのに、無理やり預けることに対して、ずっと私は祖母に悪い気がしてならなかった。そんなことを施設の方や専門の方にポロッと話したことがあった。そうしたところ、


「皆さん、預けることに対して何かしらの罪悪感があるとおっしゃるんですよ」

「介護する側も疲れるでしょ。少し休んでください。」

「大丈夫ですか。(祖母が私に対しても攻撃的になってきたことを受けて)ショックを受けていませんか。」

「出来なくて当然です。そのために私たち(介護士・看護師)がいるんですから。」

「ゆっくり休んでください。」

「(私が)倒れたら大変ですから。」


などと、次々とやさしい言葉をかけてくださった。そして、私はすかさず質問した。

「やはり、皆さん、罪悪感を覚えるものなのですか」

と。そしたら、多くの方がそう感じているようだとおっしゃっていた。



普段【人は人、私は私】と思っているのに

「みんな同じなんだ。私だけではないんだ。」


そう思えたら、妙にホッとした。



在宅介護をしていると、ものすごく狭い世界で生きているような感覚に陥ることがある。これまで当たり前にできていたこと、たとえば私の場合、仕事、旅行、日帰りドライブ、ショッピング、人との約束(キャンセルしてしまうことを回避して)が突如として難しくなった。


私は、母ではなく90歳の祖母の介護ということで、周りに介護をしている友人や知人が思い浮かばない。だから、「私のところは、こうなんだ」と気軽に話すこともできない。きょうだいは私以外は結婚していて、最初から介護においては戦力外ゆえ、そもそも当てにしていない。


そんなこんなで、普段【私は私】と生きているなかでも、介護や医療に従事するプロの方とお話してたことで【他人の皆さま】のことを知り、私自身とても助けられたと感じた。



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