日々の寝言~Daily Nonsense~

終わりは始まりのなかにある

「最後の一音は最初の一音の論理的な帰結でなければならない。
 終わりは始まりのなかにある。」

指揮者チェリビダッケが音楽について
語った言葉の中でも、
印象に残っているものの一つ。

「終わりは始まりの中にある」
ということは、逆に言えば、
始まりは、まだ現れてはいない終わりから
逆算されていなければいけない、
ということでもあるだろう。

それはまさに、人間の知能の
本質を突いているように思われる。

今日たまたま、あるプロジェクトの最終報告会があり、
そこで、プロジェクトリーダーが、
プロジェクトの最初に掲げたスライドと
全く同じスライドを出して、
我々は最初に掲げたことをしっかりとやり切った、
と感動的に宣言した。

それを見ていて、このチェリビダッケの言葉を
思い出した次第。

音楽に限らず、すべての良いものに
当てはまるだろう。

人生においてもまた、
かくありたいものだ。
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