「みんなの資本論」という番組の録画を
やっと視た。
クリントン政権の労働長官だった
ロバート・ライシュの最終講義をベース
にしたドキュメンタリー映画ということらしい。
いろいろなデータを元に、
資本主義における格差の拡大について論じていて
とてもわかりやすかった。
それによると、世界大恐慌と二度の世界大戦で
ゼロリセットされた世界経済は、
中間層を含む全体としての成長期に入ったが、
1970年頃から格差拡大期に入っているという。
格差拡大と同時に生じることは
・所得税の最大税率の低下
・資産バブル
・金融セクターの富裕化
・中間層の貧困化、借金増加
・女性の労働
・長時間労働
・労働組合の弱体化
・公的教育投資の弱体化
・民主主義の危機(資本家による政治のコントロール)
で、2013年に作られたので、
トランプ大統領の登場を預言している。
人類の欲望を源泉とする資本の暴力は
強敵ではあるが、これまでそれになすすべも
無かった訳ではないという。
人間は、それに対して、
いろいろな社会のルールを作ってきた。
テクノロジーの発展と、
それによるグローバル化が未曽有の事態を
引き起こしているわけだが、
民主主義を守るために、
一人一人が政治に興味を持って行動し、
世界のルールを変えてゆくことが重要だ。
この講義に出ている諸君の中から
優れたリーダーが生まれることを
信じている、というような形で終わっていた。
テクノロジーにはテクノロジーで
対抗したいものだが、ある意味では、
リアルタイムでいろいろな経済指標が
モニタリングできる時代になっているのだから、
所得税の累進税率なども、ダイナミックに変動させて
全体を最適にするようにすることは
できないのだろうか・・・
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